SAP-C02-004 · 理解確認
理解確認:AWS Transit Gatewayによる大規模ネットワーク設計
単一選択 14 / 複数選択 4 · 18問
この理解確認の目的
アタッチメント / TGW ルートテーブル / 関連付け / 伝播 / ポリシーベースのルーティング / ネットワーク 分離を、送信元と宛先のルーティングポリシーとして設計できるか確認します。
ポリシーベースのルーティングを使用せず、標準のTGW ルートテーブル関連付けを使用する構成で、VPC-AからTransit Gatewayへパケットが到着した。TGWが次の転送先を判断するとき、最初に使用するルーティングポリシーはどれか。
B. 宛先サブネットに関連付けられたVPC ルートテーブル
C. 送信元サブネットに関連付けられたVPC ルートテーブル
D. 送信元アタッチメントに関連付けられたTGW ルートテーブル
答えと解説
答え:D
標準方式ではTGWへ入ったトラフィックは、送信元アタッチメントに関連付けされたTGW ルートテーブルを参照して次のアタッチメントを判断します。PBRを使う場合はポリシーテーブルが先に評価されます。
ポリシーベースのルーティングを使用しない標準のルートテーブル方式における関連付けと伝播について正しいものを3つ選択してください。
B. 関連付けはアタッチメントのCIDRをルートテーブルへ登録する機能である
C. 伝播は送信元トラフィックが見るルートテーブルを決める
D. 1つのTGW ルートテーブルへ複数アタッチメントを関連付けできる
E. 1 アタッチメントのルートを複数TGW ルートテーブルへ伝播できる
答えと解説
答え:A / D / E
標準のルートテーブル方式では、関連付けは送信元が参照するルートテーブル、伝播は到達可能プレフィックスを知らせるルートテーブルを決めます。PBR方式ではアタッチメントへポリシーテーブルを関連付けるため、この関連付けモデルと区別します。
VPCはAZ-AとAZ-Bで稼働している。Transit Gateway VPC アタッチメントではAZ-Aのサブネットだけを選択した。AZ-Bのリソースについて最も適切なのはどれか。
B. パブリックサブネットならTGWへ到達できる
C. AZ-BではTGWへの到達性が成立しない
D. セキュリティグループを変更すれば到達できる
答えと解説
答え:C
VPC アタッチメントでTGWを利用するAZごとに、そのAZからサブネットを1つ選択する必要があります。
本番↔本番と開発↔開発は許可、本番↔開発は禁止、本番/開発から共有は許可したい。最も適切なTGW設計はどれか。
B. 本番と開発を同じCIDRへ変更してルートテーブルを共通化し、セキュリティグループだけで環境間通信を分離する
C. 本番と開発のルートを1つのブラックホールルートへ集約し、共有への通信も同じブラックホール経由で許可する
D. 本番 / 開発のルートテーブルを分け、共有プレフィックスだけを必要なルートテーブルへ伝播して相互到達性を制限する
答えと解説
答え:D
送信元ごとのルーティングドメインを分け、必要な共有プレフィックスだけを見せることでネットワーク 分離を実現します。
VPC-AとVPC-BのTGW側ルートは正しいが、VPC-AのサブネットルートテーブルにはVPC-B宛てのTGW ルートがない。最も適切な判断はどれか。
B. TGWがVPC ルートを自動追加する
C. 伝播がVPC ルートテーブルも更新する
D. 関連付けがVPC ルートを自動生成する
答えと解説
答え:A
VPC ルートテーブルとTGW ルートテーブルは別のルーティングレイヤーです。VPCからTGWへ送るルートも必要です。
TGW ルートテーブルに 10.0.0.0/8 → Attachment-A と 10.20.0.0/16 → Attachment-B がある。宛先 10.20.5.10 はどこへ送られるか。
B. 両方へECMP
C. ルートなし
D. アタッチメント-B
答えと解説
答え:D
より具体的な /16 が最長プレフィックス一致で選択されます。
同じTGW ルートテーブルに 10.30.0.0/16 → VPC-A Propagated と 10.30.0.0/16 → VPC-B Static がある。優先されるのはどれか。
B. 作成時刻が早い方
C. VPC-B
D. 両方
答えと解説
答え:C
同一宛先 CIDRでは静的ルートが伝播ルートより優先されます。
本番から共有サービスへの往路は正常で、共有 VPCからTGWへ戻るVPC側ルートも正しい。応答だけ戻らない。次に確認すべきものとして最も適切なのはどれか。
B. 共有側アタッチメントが参照するTGW ルートテーブルの本番向けルート
C. 本番側サブネットルートテーブルの共有向けルート
D. 共有側サブネットルートテーブルのデフォルトルート
答えと解説
答え:B
往路と共有 VPC側のVPC ルートが正しいため、復路で共有側アタッチメントが参照するTGW ルートテーブルに本番向けルートがあるか確認します。
Transit GatewayへVPCをアタッチメントした。関連付けだけ設定し、伝播も静的ルートも作成していない。最も適切な説明はどれか。
B. 関連付けを設定するとアタッチメントのCIDRも同じテーブルへ自動登録される
C. アタッチメント作成時に全ルートテーブルへVPC CIDRが自動登録される
D. VPC ルートテーブルがあればTGW ルートテーブルのルートは不要になる
答えと解説
答え:A
関連付けはどのTGW ルートテーブルを見るかを決める仕組みで、宛先ルートは伝播または静的ルートで用意します。
複数VPCからインターネット向け通信を検査 VPCへ集約したい。TGW ルートテーブルで「その他すべての宛先」を検査 / 外向き通信用VPC アタッチメントへ送る基本ルートとして最も適切なのはどれか。
B. 0.0.0.0/0をローカルの伝播ルートとして登録し、TGW自身でインターネット向けトラフィックを終端させる
C. 各VPC CIDRをインターネットゲートウェイへ向けるTGW ルートとして設定し、TGWから直接インターネットゲートウェイへ転送する
D. 0.0.0.0/0をブラックホールルートにしてインターネットトラフィックを破棄し、検査 VPC側で同じパケットを再生成する
答えと解説
答え:A
集中型の外向き通信や検査のように明示した次 ホップへトラフィックを送る場合、TGW ルートテーブルへデフォルト静的ルートなどを設定できます。
東京TGWと大阪TGWをTransit Gateway ピアリングアタッチメントで接続した。東京側から大阪側CIDRへルートを作成する場合、最も適切なのはどれか。
B. リモート CIDRをTransit Gateway ピアリングアタッチメントへ向ける静的ルートとして各TGW ルートテーブルへ設定する
C. リモート CIDRはVPC側ルートテーブルだけへ追加し、TGW ルートテーブルにはピアリング用ルートを作成しない
D. ピアリングルートはDirect Connect BGPへ広告し、TGW ルートテーブルはBGPからリモート CIDRを学習させる
答えと解説
答え:B
Transit Gateway ピアリングアタッチメントへのルーティングは静的ルートとして設定します。リモート TGW配下のルートが通常のVPC アタッチメントのように自動伝播されるとは考えません。
セキュリティ要件として「10.99.0.0/16宛てトラフィックは明示的に破棄する」がある。Transit Gateway ルートテーブルで利用できる機能として最も適切なのはどれか。
B. ルート伝播
C. AZ ID マッピング
D. Resolver ルール
答えと解説
答え:A
TGWのブラックホールルートは指定プレフィックスへのトラフィックを明示的に破棄するために利用できます。一方、通常の分離は関連付け / 伝播で必要なルートだけを見せる設計が基本です。
小規模環境で、接続された全VPCが相互通信してよく、ネットワークドメインごとに異なるルーティングポリシーを設ける要件もない。TGW ルートテーブル設計として最も適切な考え方はどれか。
B. 1つのルートテーブルへ集約する単純構成でも要件を満たせる
C. ルートテーブルを使用せずアタッチメントだけでルーティングする
D. すべてのルートをブラックホールにする
答えと解説
答え:B
全アタッチメントが同じルーティングポリシーでよい単純構成では1つのTGW ルートテーブルでも成立します。複数ルートテーブルは異なるネットワークドメインや分離 ポリシーが必要な場合に使います。
Transit Gatewayへ接続・統合する代表的なリソース / 接続性として適切なものを4つ選択してください。
B. Amazon VPC
C. AWS Site-to-Site VPN
D. インターネットゲートウェイをTGWへ直接アタッチメントする
E. Direct Connect ゲートウェイ
F. S3 バケットをTGWへ直接アタッチメントする
G. Transit Gateway ピアリング
答えと解説
答え:B / C / E / G
Transit GatewayはVPC、Site-to-Site VPN、Direct Connect ゲートウェイとの連携、Transit Gateway ピアリングなどで接続性を中央化できます。インターフェイスエンドポイント、インターネットゲートウェイ、S3 バケットをTGWへ直接アタッチメントする仕組みではありません。
現在 AWS Transit Gatewayで利用できるアタッチメントタイプとして正しいものを3つ選択してください。
B. VPN Concentrator アタッチメント
C. クライアント VPN アタッチメント
D. ネットワーク関数アタッチメント(AWS Network Firewall等)
E. CloudFront ディストリビューションアタッチメント
答えと解説
答え:B / C / D
現在 Transit GatewayではVPN Concentrator、クライアント VPN、ネットワーク関数などのアタッチメントタイプも利用できます。本文のアタッチメント一覧を古いVPC/VPNだけに限定して理解しません。
VPC アタッチメントでAZ-Aの1つのサブネットをTGW アタッチメント用に選択している。同じAZ-Aの別アプリケーションサブネットからTGWへ通信したい。最も適切な理解はどれか。
B. 同じAZでTGW アタッチメントが有効で、アプリケーションサブネット側ルートが適切なら別サブネットのリソースもTGWへ通信できる
C. TGWを利用するアプリケーションサブネットはアタッチメント用サブネットへ統合し、1つのサブネットとして再作成する必要がある
D. TGW アタッチメントはパブリックルーティング専用なので、別サブネットのリソースにはパブリック IPを割り当ててから利用する
答えと解説
答え:B
VPC アタッチメントではAZごとに1つのサブネットを選択してTGWのネットワークインターフェイスを配置しますが、そのサブネットだけがTGW利用対象になるわけではありません。同じAZの他サブネットも適切なVPC ルートでTGWへ送れます。
現在 AWS Transit Gatewayのポリシーベースのルーティング(PBR)について正しいものを4つ選択してください。
B. ポリシーテーブルを関連付けるとTGW ルートテーブル自体が不要になり、すべての次 ホップをポリシーテーブルへ直接登録する
C. ポリシールールは送信元 / 宛先CIDRとプロトコルを条件にでき、TCP / UDPでは送信元 / 宛先ポートも条件にできる
D. PBRでも転送判断に利用できる条件は宛先 CIDRだけであり、ポートやプロトコルは評価できない
E. カスタマーマネージドルールは番号の小さい順に評価され、最初に一致したルールが対象 TGW ルートテーブルを選択する
F. どのポリシールールにも一致しないトラフィックは暗黙的な拒否として破棄される
答えと解説
答え:A / C / E / F
PBRは宛先だけでなくパケット属性を使ってトラフィックを分類し、カスタマーマネージドルールは番号順に評価され、最初に一致したルールが使用するTGW ルートテーブルを選びます。ポリシーテーブルと標準ルートテーブルを同一アタッチメントへ同時関連付けせず、一致なしは暗黙的な拒否です。ポート条件はTCP / UDPで利用します。
同じ宛先ネットワークへ向かうトラフィックについて、本番 VPCからのTCP/443だけを検査用TGW ルートテーブルへ送り、それ以外はデフォルト TGW ルートテーブルへ送りたい。宛先プレフィックスだけでは両トラフィックを区別できない。最も適切な設計はどれか。
B. 送信元アタッチメントへポリシーテーブルを関連付け、TCP/443のルールを検査 TGW ルートテーブルへ、キャッチオールルールをデフォルト TGW ルートテーブルへ向ける
C. 同じ宛先 CIDRを複数TGW ルートテーブルへ伝播し、標準関連付けのままTGWがアプリケーションごとに参照テーブルを自動選択する
D. 送信元アタッチメントを2つの標準TGW ルートテーブルへ同時関連付けし、TCP/443だけ検査側テーブルを優先するよう関連付け順序を設定する
答えと解説
答え:B
要件は「同じ宛先でもトラフィック属性によって経路を変える」ことです。宛先プレフィックス中心の標準ルートテーブルだけではポート単位で分岐できないため、PBRのポリシールールでトラフィックを分類し、ルールごとに対象 TGW ルートテーブルを選ぶ設計が適切です。