SAP-C02-024 · 理解確認
理解確認:バックアップと復元戦略の設計
単一選択 8 / 複数選択 3 / 穴埋め 0 · 11問
この理解確認の目的
RTO / RPOと障害範囲から、復旧ポイント、AWS Backup、クロスリージョン / クロスアカウントコピー、復元テストを組み合わせてバックアップと復元戦略を判断できるか確認します。
本番データベースの変更内容をセカンダリへほぼリアルタイムでレプリケーションしている。一方、運用者による誤削除がレプリケーション先にも反映される可能性があるため、数時間前の正常な状態へ戻せる必要がある。追加すべき設計として最も適切なのはどれか。
B. レプリケーション先を同じリージョンの別AZへ増やす
C. セカンダリ側にも同じ書き込み権限を付与する
D. 過去時点へ復旧できる復旧ポイントを継続的に保持する
答えと解説
答え:D
レプリケーションは現在状態の冗長化には有効ですが、誤操作やデータ破損が複製される可能性があります。過去の正常な状態へ戻す要件にはバックアップ / 復旧ポイントが必要です。
EC2 ワークロードの永続データはAmazon EBS ボリュームに保存されている。ボリュームを1時間ごとのポイントインタイム状態へ戻せるようにしたい。Amazon EBSのバックアップの仕組みとして最も適切な説明はどれか。
B. スナップショットは作成元AZだけに保存され、別AZのボリュームへは復元できない
C. EBS スナップショットはポイントインタイムバックアップで、最初のスナップショット後は変更ブロックを中心に増分に保存される
D. EBS スナップショットはEC2設定だけを保存し、ボリューム内のデータはバックアップしない
答えと解説
答え:C
EBS スナップショットはボリュームのポイントインタイムバックアップです。最初は完全スナップショット、その後は原則増分ですが、各スナップショットからその時点のボリュームを復元できます。
企業は複数AWSアカウントでEC2、RDS、EFSなどを利用している。ワークロードごとに異なるRPO / 保持期間を設定しつつ、バックアップスケジュールやコピールールを中央管理したい。最も適切なのはどれか。
B. 各サービスのバックアップ設定を各アカウントで個別管理し、月次で設定差分を確認する
C. EventBridgeから各サービスのバックアップ APIを直接呼び出す独自ワークフローを全アカウントへ配置する
D. CloudFormationでリソースを再作成できるためデータバックアップは行わず、テンプレートだけを中央保存する
答えと解説
答え:A
複数サービス・複数アカウントのバックアップポリシーを中央化する要件ではAWS Backupが適します。異なるRPOや保持期間には別のバックアップ計画を割り当てられます。
データベースバックアップは5分間隔で作成されておりRPO 5分を満たしている。しかし定期復元テストでは、サービス再開まで平均90分かかる。ビジネス要件はRTO 30分である。最も適切な判断はどれか。
B. 復元プロセスと復旧アーキテクチャを改善し、サービス再開時間を30分以内にする必要がある
C. バックアップ保持期間を延長すれば復元継続時間を短縮できる
D. 同じバックアップを別アカウントへコピーすれば復元継続時間は必ず30分以内になる
答えと解説
答え:B
短いバックアップ間隔は主にRPOへ効きます。RTOを満たすには復元、設定、検証、サービス再開までの時間を改善する必要があります。
バックアップ戦略に2つの要件がある。要件 1は「プライマリ AWSリージョン全体を利用できない災害から復旧する」、要件 2は「本番管理者の誤操作や本番アカウントの認証情報侵害からバックアップを分離する」である。それぞれに最も直接対応する組み合わせはどれか。
B. 要件 1 = クロスリージョンバックアップ / 要件 2 = クロスアカウントバックアップ
C. 要件 1 = 保持期間延長 / 要件 2 = クロスリージョンバックアップ
D. 要件 1 = 同一-リージョン別ボールト / 要件 2 = 同一-アカウント別リージョンコピー
答えと解説
答え:B
リージョン障害には場所を分離するクロスリージョンバックアップ、本番アカウントの管理権限や認証情報侵害からの分離には管理上の境界を分けるクロスアカウントバックアップが対応します。
AWS Backupで、アカウント Aのバックアップを利用してアカウント Bで復旧する設計を検討している。現行仕様として正しいものを2つ選択してください。
B. 標準のバックアップボールトでは、復旧ポイントARNを共有するだけで別アカウントから直接復元できる
C. 論理エアギャップボールトをAWS RAMでアカウント Bへ共有した場合、アカウント Bは共有ボールト内の対応するバックアップを復元できる
D. 論理エアギャップボールトは、同じAWS Organizations組織のアカウントにしか共有できない
E. 標準のクロスアカウントコピーは、AWS Organizationsを使用せず任意のAWSアカウントへ常に実行できる
答えと解説
答え:A / C
標準のクロスアカウント復元は、同じAWS Organizations組織内で復旧ポイントを対象アカウントへコピーしてから復元する2段階です。一方、論理エアギャップボールトはAWS RAMで個別アカウントへ共有でき、別のAWS Organizations組織に属するアカウントも共有先にできます。共有先アカウントは、対応するバックアップを共有ボールトから復元できます。
すべてのバックアップジョブは過去6か月成功している。監査部門から「災害時に本当に復元可能であり、RTO以内に復元ジョブが完了することを定期的に確認すること」と要求された。最も適切なのはどれか。
B. AWS Backup 復元テストを定期実行し、復元結果と所要時間を確認する
C. 復旧ポイントの保持期間を延長して保存世代数を増やす
D. クロスリージョンコピーの成功と完了時刻だけを監視する
答えと解説
答え:B
バックアップ作成成功と復元成功は別です。復元テストでは実際の復旧ポイントを使って定期復元を実行し、所要時間も確認できます。
本番アカウントのワークロードについて、最大1時間分までデータ損失を許容し、プライマリリージョン障害から復旧可能で、本番アカウントの管理者からバックアップを分離し、4時間以内に復旧可能であることを定期的に確認する必要がある。バックアップと復元戦略として適切な設計を4つ選択してください。
B. バックアップジョブが成功なら復元テストは不要と判断する
C. 1時間以内の復旧ポイントを作成し、クロスリージョンコピーの完了状況と宛先側復旧ポイントの経過時間を監視して、復旧リージョン側でもRPO 1時間以内を満たすことを確認する
D. 別AWSリージョンへ復旧ポイントをコピーする
E. AWS Organizations内の専用バックアップアカウントへ復旧ポイントをコピーする
F. 復元テストで復元可能性と復元ジョブの所要時間を定期的に確認する
答えと解説
答え:C / D / E / F
RPOには送信元側の復旧ポイント作成間隔だけでなく、復旧リージョンへコピーが完了して利用可能になるまでの遅延も影響します。リージョン障害にはクロスリージョン、管理上の分離にはクロスアカウント、RTO検証には復元テストが対応します。
企業はAWS Backupで継続的バックアップを利用している。復旧ポイントを別リージョンかつ別アカウントへコピーしてDRに利用したい。現行仕様について正しいものを3つ選択してください。
B. クロスリージョン / クロスアカウント等の機能サポートはリソースタイプごとに確認する必要がある
C. AWS Backupの標準のクロスアカウントコピー / 管理では、対象アカウントが同じAWS Organizations組織に属している必要がある
D. AWS Backup対応リソースであれば、すべて同一のクロスリージョン / クロスアカウント機能を利用できる
E. 継続的バックアップを対応するクロスリージョン / クロスアカウント先へコピーした復旧ポイントは定期スナップショットとなり、コピー先ではPITRを利用できない
答えと解説
答え:B / C / E
AWS Backupの機能サポートはリソースタイプごとに異なります。標準のクロスアカウントコピー / 管理には同じAWS Organizations組織という前提があり、継続的バックアップのコピーは宛先では定期復旧ポイントとなるためPITRは保持されません。論理エアギャップボールトのAWS RAM共有は別の仕組みです。
Amazon EBS スナップショットについて、最初のスナップショット後は変更ブロックを中心に増分保存される。12:00のスナップショットからボリュームを復元したい。最も適切な理解はどれか。
B. すべての過去スナップショットを手動結合しないとボリュームを復元できない
C. 12:00のスナップショットを指定すれば、その時点のボリュームとして復元できる
D. 増分スナップショットからは復元できず完全スナップショットだけが復旧ポイントになる
答えと解説
答え:C
EBS スナップショットは物理保存として増分でも、各スナップショットは論理的にその時点のボリュームを復元できる復旧ポイントとして利用できます。
AWS Backupで15分間隔の復旧ポイントを作成し、別リージョンへコピーしてDRに利用している。設計者が「コピージョブは必ず15分以内に完了するSLAがあるため、コピー先のRPOも常に15分になる」と説明した。最も適切な評価はどれか。
B. 正しい。クロスリージョンコピーでは送信元復旧ポイント作成と同時に宛先復旧ポイントが利用可能になる
C. 誤り。AWS Backupはコピージョブ完了時間のSLAを提供しておらず、宛先 RPOは実際に完了したコピーと復旧ポイントの経過時間で評価する
D. 誤り。AWS BackupのクロスリージョンコピーはDR用途では利用できないため、宛先 RPOという考え方自体が成立しない
答えと解説
答え:C
バックアップスケジュールの間隔とコピー完了時間は別です。AWS Backupはコピージョブの完了時間にSLAを提供していないため、コピー先の復旧ポイントが実際に利用可能になるまでの遅延を含めて宛先 RPOを評価します。