Q1 — 単一選択ある企業は、オンプレミスで稼働するIBM Db2データベースをAWSへ移行します。
この環境では、ベンダーから個別提供されるデータベースバイナリへの修正パッチを適用し、指定された順序でデータベースソフトウェアを更新することがサポート契約上必須です。移行後も、企業自身がこの更新手順とデータベースソフトウェアのライフサイクルを直接管理する必要があります。
標準的なAmazon RDSでは必要な管理範囲を満たせず、RDS Customの対象エンジンにも該当しません。移行先として最も適切なものはどれですか。
A. Amazon EC2上にIBM Db2を構築し、データベースソフトウェアの導入とパッチ適用を企業自身で管理する
B. Amazon RDS for Db2を利用し、基盤OSへログインしてDb2のバイナリを直接置き換える
C. Amazon RDS Custom for Db2を利用し、企業自身でデータベースバイナリへの修正パッチを適用する
D. Amazon AuroraへIBM Db2をそのまま移行し、既存のDb2バイナリをAurora上で更新する
答えと解説
答え:A
EC2上のセルフマネージドデータベースでは、利用者がデータベースソフトウェア自体の導入、バージョン、製品固有パッチ、更新順序まで管理できます。
標準的なAmazon RDSでは基盤OSやデータベースソフトウェアを利用者が直接管理する方式ではありません。また、RDS Customは任意のAmazon RDS対応エンジンで利用できるわけではなく、IBM Db2は対象ではありません。
そのため、IBM Db2を維持しながらデータベースソフトウェアのライフサイクルを企業自身で直接管理する必要がある場合は、Amazon EC2上のセルフマネージド構成が適切な候補となります。
Q2 — 単一選択EC2上で運用しているデータベースをAmazon RDSへ移行し、必要に応じてMulti-AZ構成を利用します。
Amazon RDSへ移行することでAWS側へ委譲できる作業の説明として最も適切なものはどれですか。
A. 基盤OSやデータベースソフトウェアのサービスとしての管理、バックアップ機能、およびMulti-AZ構成時のスタンバイ維持やフェイルオーバー基盤
B. データベースのスキーマ設計、SQLの最適化、インデックス設計、およびアプリケーションの接続制御
C. アプリケーション固有の再試行処理、データベースユーザー設計、テーブル設計、および業務データの品質管理
D. Multi-AZ構成を使用していない場合を含む、すべてのデータベース障害に対する自動的なスタンバイ切り替え
答えと解説
答え:A
Amazon RDSでは基盤OSやデータベースソフトウェアに関する多くの管理作業をAWSへ委譲できます。またMulti-AZ構成を利用した場合は、AWSがスタンバイのプロビジョニングと維持、フェイルオーバーに必要な基盤処理を管理します。
Multi-AZを構成していないAmazon RDSまで、常にスタンバイへの自動フェイルオーバーが提供されるという意味ではありません。
Q3 — 単一選択企業はEC2上のセルフマネージドデータベースをAmazon RDSへ移行しました。
移行後も利用者側に残る責任として最も適切なものはどれですか。
A. Amazon RDSが動作する基盤ホストのOSパッチ適用とハードウェア交換
B. スキーマ、インデックス、クエリ、データベースユーザーと権限などのデータベース論理設計と運用
C. Multi-AZ構成で使用されるスタンバイDBインスタンスのプロビジョニングと基盤保守
D. Amazon RDSサービスを構成する物理サーバの監視と障害部品の交換
答えと解説
答え:B
Amazon RDSでは基盤やOSなどの管理をAWSへ委譲できますが、スキーマ、クエリ、インデックス、ユーザー、権限など、データベースとアプリケーションに近い領域は利用者が引き続き管理します。
Q4 — 単一選択ある企業では、EC2上のデータベースに対してOSのcronからベンダー製バックアップエージェントを起動し、特定のファイルシステムへバックアップを保存しています。
Amazon RDSへの移行を検討しています。業務要件として定義されているのはRPO、RTO、保持期間、必要な復元単位であり、現在のバックアップエージェント自体を継続利用する要件はありません。
最も適切な対応はどれですか。
A. 現在cronを使用しているため、Amazon RDSでは要件を満たせないと判断する
B. バックアップエージェントをAmazon RDSの基盤OSへインストールして既存方式を維持する
C. バックアップ方式を変更せずに済むことを最優先し、必ずEC2上のデータベースを維持する
D. RPOやRTOなどの要件を基準に、RDSのバックアップやスナップショット等で置換できるか確認し、可能なら運用方式を再設計する
答えと解説
答え:D
既存環境で使用している実装方式と、本当に満たす必要がある要件を分けて考えます。cronや特定のバックアップエージェントそのものが要件でなければ、RDSで利用可能なバックアップ、スナップショット、復元機能などでRPO・RTO・保持期間・復元要件を満たせるかを評価します。
「現在ホスト上で動いている」という理由だけでセルフマネージド構成を維持する必要はありません。
Q5 — 複数選択:3つ選択ある企業は、複数の既存リレーショナルデータベースをAWSへ移行します。
- システムAはOracle Databaseを使用しており、アプリケーション改修を避けるためOracle Databaseエンジンを維持する必要がある
- システムBはMySQL系のデータベースを使用しており、Amazon Auroraへの移行も候補として検討できる
- 企業は、すべてのデータベースを単一のAWSデータベースサービスへ統一することより、各システムの互換性を優先する
移行先候補の絞り込みについて正しい説明を3つ選択してください。
A. Oracle Databaseエンジンを維持する必要があるシステムAは、エンジンを変更せずAmazon Auroraへ移行できる
B. システムAでは、Oracle Databaseを提供するAmazon RDSを移行先候補として評価できる
C. システムBでは、必要なMySQL互換性を満たせるか確認したうえでAmazon Auroraを候補として評価できる
D. Amazon Auroraを1つのシステムで採用できる場合、他のリレーショナルデータベースもエンジンに関係なくAuroraへ統一する
E. 各システムについて、必要なエンジン互換性を満たす候補を先に絞り、その後に管理境界や運用負荷を比較する
F. Amazon RDSとAmazon Auroraはいずれもマネージドサービスであるため、対応するデータベースエンジンの違いを考慮する必要はない
答えと解説
答え:B / C / E
Amazon RDSとAmazon Auroraは、単純にどちらか一方が常に優先される関係ではありません。既存エンジンを維持する必要がある場合は、そのエンジンを提供する移行先を候補とします。AuroraはMySQL互換またはPostgreSQL互換であり、任意のリレーショナルデータベースエンジンをそのまま実行するサービスではありません。
そのため、システムごとに必要な互換性を確認して候補を絞り、その後に管理境界や運用負荷を比較します。