LPIC-303 新版ノート335.1 Threats / v69 Learning App
LPIC-3 Security303-300 v3.0Weight 2🟡 Conceptual understanding推奨学習開始

335.1 Common Security Vulnerabilities and Threats

攻撃名を暗記するのではなく、「何が狙われたか → 何が起きたか → どの用語か」の順で判断する。335.1は設定操作ではなく、主要な脅威の原理を区別できることが中心。

335.1の最終到達点
シナリオからTrojan / Rootkit / MITM / ARP・NDP forgery / Rogue device / Spoofing / Buffer Overflow / Injection / XSS / CSRF / Brute Force / Rainbow Table / Phishing / Social Engineering / Honeypot等を区別できる。
公式要求:Conceptual understanding of threats against individual nodes, networks, applications, credentials/confidentiality and honeypots. Weight 2。
最初に「攻撃対象」を分ける
Host / Node端末・OS上で何が起きた?
Network通信・Address・Network機器が狙われた?
ApplicationMemoryや入力解釈が壊された?
CredentialsPassword・秘密情報・人が狙われた?
Honeypot攻撃ではなく「おとり」で観測?
重要:この5分類は学習のための整理。LPI公式のPartial listは用語を列挙しており、「この用語は必ずこの1分類」と個別に対応付けているわけではない。実際の攻撃は複数カテゴリをまたぐ。
335.1でやらないこと:攻撃コマンド、Exploit手順、細かな防御設定の暗記。対策や検知Toolは332/334側で詳しく扱う。
STUDY RULE

定義を丸暗記せず「決定点」で判別する

  • 通信量でService停止 → DoS/DDoS
  • Browserで攻撃Script実行 → XSS
  • Login済みBrowserに意図しないRequestを送らせる → CSRF
  • 人を騙してCredentialを引き出す → Phishing / Social Engineering
335.1 · 01/0601 Individual Nodes
🟡 ConceptualNode threats

Nodeへの脅威:侵入・記録・隠蔽・権限上昇を分ける

このページの到達点:Trojan、Virus、Rootkit、Keylogger、Privilege Escalationを「何をする脅威か」で区別できる。
公式範囲:Threats against individual nodes. Partial terms: Trojans, Viruses, Rootkits, Keylogger, Privilege escalation.
1つの侵害で複数用語が連鎖する
偽の便利Toolを実行 ↓ Trojan Initial Access ↓ Privilege Escalation → より高い権限 ↓ Rootkit → 存在・活動を隠す ↓ Keylogger → 入力Credential等を記録 ※ これは一例。各用語は「攻撃の別の役割」を表す。
用語決定点よくある誤解
Trojan有用・正規に見せかけて悪意ある処理を実行させる「自己増殖するからTrojan」ではない
Virus他のFile/Program等へ感染し、複製・拡散する性質を持つすべてのMalwareをVirusと呼ばない
Rootkit侵害後のProcess/File/Activity等を隠し、攻撃者の存在を見つけにくくする侵入そのものより「隠蔽・維持」が決定点
KeyloggerKeyboard入力等を記録してPassword等を取得するCredentialを総当たりするBrute Forceとは別
Privilege Escalation現在より高い権限を獲得するMalware名ではなく「権限上昇」という行為/結果
シナリオ:攻撃者が侵入後、ps等から自分のProcessが見えないようSystemを改変した。
→ Rootkit。「どう侵入したか」ではなく、侵害の存在を隠している点が決定打。
2択:利用者が「PDF Viewer」と思って実行したProgramがBackdoorを開いた。Virus / Trojan?
→ Trojan。正規・有用に見せて実行させる点を見る。
EXAM DECISION

動詞で切る

  • 見せかける → Trojan
  • 感染・複製 → Virus
  • 隠す → Rootkit
  • 入力を記録 → Keylogger
  • 権限を上げる → Privilege Escalation
335.1 · 02/0602 Network Threats
🟡 ConceptualDoS / DDoS / MITM

Network脅威①:止める攻撃と「通信の途中へ入る」攻撃を分ける

このページの到達点:DoS/DDoSとMan in the Middleを、目的と成立位置から区別できる。
公式Partial terms:DoS and DDoS, Man in the Middle.
目的がまったく違う
DoS / DDoS 大量Request・Resource消費など ↓ Service ↓ 正規利用者が使えない MITM (Man in the Middle) Client ⇄ Attacker ⇄ Server ↑ 通信を中継・観測・改変できる位置を取る

DoS / DDoS

Denial of Service。ServiceやResourceを圧迫し、正規利用を困難にする。DDoSは多数の分散Sourceから行われる形。

MITM

Man in the Middle。通信する2者の間へ入り、互いに直接通信しているように見せながらTrafficを中継・観測・改変する。

DoSとDDoSの差は「分散」

DoSDDoS
主目的可用性を低下させる
Source単一/限定Sourceでも成立多数の分散Source
決定語Service不能、Resource枯渇Botnet、多数Host、分散Traffic
MITMとSpoofingは同義ではない:SpoofingはAddress/Identityを偽装する行為。SpoofingやARP/NDP forgeryがMITMを成立させる手段になることはあるが、用語としては別。
シナリオ:数万台の感染端末から同時にWeb Serverへ大量Trafficが送られ、正規利用者が接続できない。
→ DDoS。「大量Traffic」だけでなく「多数の分散端末」が決定打。
シナリオ:利用者とGatewayの通信を攻撃者が中継し、内容を観測・一部改変する。
→ MITM。通信の途中へ入っている。
EXAM DECISION

「止める」か「途中へ入る」か

  • Serviceを使えなくする → DoS / DDoS
  • 通信経路の間へ介入 → MITM
  • 多数の分散Source → DDoS
335.1 · 03/0602 Network Threats
🟡 ConceptualForgery / Rogue / Spoofing

Network脅威②:偽の対応表・偽Network機器・偽Source Addressを分ける

このページの到達点:ARP/NDP forgery、Rogue AP/Router/DHCP、Link-layer/IP spoofingを「何を偽ったか」で判別できる。
公式Partial terms:ARP and NDP forgery, Rogue Access Points/Routers/DHCP servers, Link layer address and IP address spoofing.
何を偽っている?
① Mapping / Neighbor情報を偽る IPv4: ARP forgery IPv6: NDP forgery ② Network機器そのものが不正 Rogue AP / Router / DHCP Server ③ PacketのSource Address等を偽る Link-layer address spoofing / IP address spoofing
用語何を偽る?判断イメージ
ARP forgeryIPv4 Local NetworkのIP↔Link-layer address対応「GatewayのIPは攻撃者のMAC」と誤認させる等
NDP forgeryIPv6 Neighbor DiscoveryのNeighbor/Router情報偽Neighbor Advertisement/Router情報等
Rogue AP未承認・不正なWireless Access Point利用者を不正APへ接続させる
Rogue Router不正なRouter/Route情報Trafficの経路を攻撃者側へ寄せる
Rogue DHCP Server不正なIP設定配布元偽Gateway/DNS等をClientへ配る
Address spoofingLink-layer/MACやIPのSource AddressPacket送信元を別のHostに見せる
ARP vs NDP:ARPは主にIPv4でIP AddressとLink-layer Addressの対応を解決する。IPv6ではNeighbor Discovery Protocol(NDP)がNeighborやRouter発見等を担う。

Forgery

Protocol上の対応・Neighbor情報等を偽る。

Rogue

AP/Router/DHCP Serverという不正な「設備・役割」が存在する。

Spoofing

送信元Address/Identityを偽って見せる。

MITM

結果として通信の中間位置を取る攻撃。上記が手段になることがある。

シナリオ:ClientがDHCPで「Default Gateway = 攻撃者Host」「DNS = 攻撃者Server」を受け取った。
→ Rogue DHCP Server。不正な設定配布元が決定点。
シナリオ:PacketのSource IPだけを別HostのIPに偽装して送信した。
→ IP address spoofing。Neighbor Table改ざんではなくSource Addressの偽装。
EXAM DECISION

「何を偽ったか」を見る

  • IP↔MAC / Neighbor情報 → ARP/NDP forgery
  • AP/Router/DHCPという装置・役割 → Rogue
  • PacketのSource Address → Spoofing
335.1 · 04/0603 Application Threats
🟡 ConceptualBuffer / Injection / XSS / CSRF

Application脅威:Memory・Interpreter・Browser・認証済Sessionのどこを悪用する?

このページの到達点:Buffer Overflow、SQL/Code Injection、XSS、CSRFを「どこで攻撃入力が意味を持つか」で区別できる。
公式Partial terms:Buffer Overflows, SQL and Code Injections, Cross Site Scripting, Cross Site Request Forgery.
攻撃入力が「何として解釈されるか」
Memory境界を超えて書く → Buffer Overflow InputがSQL/Code命令になる → Injection Web内容がBrowser Scriptになる→ XSS Login済Browserに意図しないRequestを送らせる → CSRF
攻撃決定点典型的な結果
Buffer Overflow確保されたBuffer境界を越えてMemoryへ書き込むCrash、Memory破壊、条件によってCode Execution
SQL / Code InjectionDataとして扱うべきInputがInterpreterの命令/構文として解釈されるQuery/Commandの意味を書き換える
XSS攻撃者由来のContentがVictim BrowserでScriptとして実行される同Site Origin上でDOM/Session等を悪用
CSRFすでに認証済みのBrowserに、利用者が意図しないRequestを正規Siteへ送らせる意図しない設定変更・送金等

XSSとCSRFを混ぜない

XSS

攻撃者のScript/ContentをBrowserで実行させるのが中心。

CSRF

Browserがすでに持つ認証状態を使わせ、意図しないRequestを送らせるのが中心。

Injectionの考え方:「特殊文字があるからInjection」ではなく、外部InputがDataではなくSQL/Command/Codeの一部として解釈され、処理の意味を変えることが本質。
シナリオ:掲示板へ投稿された内容を閲覧した利用者のBrowserで攻撃者Scriptが実行された。
→ XSS。実行場所がVictim Browser。
シナリオ:BankへLogin中の利用者が罠Pageを開き、本人が押していない振込RequestがBankへ送られた。
→ CSRF。既存の認証Sessionを利用して意図しないRequestを送らせている。
シナリオ:入力値がDatabase Queryの一部として解釈され、本来とは違う条件でQueryが実行された。
→ SQL Injection
EXAM DECISION

「どこで意味が変わった?」

  • Memory境界 → Buffer Overflow
  • SQL/Interpreter → Injection
  • Victim BrowserでScript → XSS
  • 認証済Browserから意図しないRequest → CSRF
335.1 · 05/0604 Credentials / Confidentiality
🟡 ConceptualGuess / Hash / Human

Credential脅威:試す・Hashを引く・人を騙すを分ける

このページの到達点:Brute Force、Rainbow Table、Phishing、Social Engineeringを「攻撃対象と方法」で区別できる。
公式Partial terms:Brute Force Attacks, Rainbow tables, Phishing, Social Engineering.
Credentialをどう狙う?
Password候補を大量に試す → Brute Force 取得したHashを事前計算表と照合 → Rainbow Table 偽Mail/Site等で入力させる → Phishing 人の心理・手順を悪用する → Social Engineering
用語決定点見分ける語
Brute Force多数の候補を試して正解を探す繰り返しLogin、総当たり、Guess
Rainbow Table事前計算したHash↔候補情報を使いHashから元候補を探すstolen password hashes、precomputed table
Phishing偽Message/Site等で利用者を誘導し、Credential等を入力・開示させる偽Login、偽Mail、緊急通知
Social Engineering人の心理・信頼・業務手順を利用して情報/行動を引き出す広い概念なりすまし電話、Helpdesk詐称、誘導
Phishing ⊂ Social Engineering:PhishingはSocial Engineeringの代表的手法の1つとして捉えると整理しやすい。問題文が「偽Mail/Site」を強調するならPhishing、「人を騙す手法全般」ならSocial Engineeringを考える。
Rainbow Table:「Passwordを何度もLogin画面へ送る」攻撃ではない。取得済みのPassword Hashに対して、事前計算結果を利用する考え方。Saltは同じPasswordでもHashを変えやすくし、使い回し可能な事前計算表の効果を下げる。
シナリオ:1秒間に多数のPassword候補をLogin APIへ送り続けた。
→ Brute Force
シナリオ:「アカウント停止予定」という偽Mailから偽Login Pageへ誘導し、利用者自身にPasswordを入力させた。
→ Phishing。より広い分類ではSocial Engineeringでもあるが、具体的手法がPhishing。
EXAM DECISION

機械で試すか、人を騙すか

  • 候補を大量試行 → Brute Force
  • 事前計算Hash表 → Rainbow Table
  • 偽Mail/Site → Phishing
  • 人の心理・業務手順を悪用 → Social Engineering
335.1 · 06/0605 Honeypots / Final Map
🟡 ConceptualHoneypot

Honeypot:攻撃者を止める壁ではなく「おとり」で観測する

このページの到達点:Honeypotの役割を説明でき、335.1の全用語をシナリオの決定点から選べる。
公式要求:Conceptual understanding of honeypots.
攻撃者から見える「価値がありそうなTarget」
Attacker ↓ Honeypot(おとりSystem / Service) ↓ 接続・Command・Exploit試行等を記録 ↓ 攻撃手法・兆候を観測 重要:Productionを守る唯一の防御境界ではない。

役割

本物らしいTargetを用意し、攻撃者の行動を誘引・観測する。

注意

攻撃者に利用される前提があるため、Productionへの踏み台にされないよう隔離・監視が重要。

最後は「決定語」だけで全体を引く

有用Toolに見せかける → Trojan
感染・複製 → Virus
侵害を隠す → Rootkit
Keyboard入力を記録 → Keylogger
権限を上げる → Privilege Escalation
Serviceを止める → DoS/DDoS
通信の中間へ入る → MITM
IP↔MAC/Neighbor情報を偽る → ARP/NDP forgery
不正AP/Router/DHCP → Rogue device/server
Source Addressを偽る → Spoofing
Memory境界超過 → Buffer Overflow
Inputが命令になる → Injection
BrowserでScript実行 → XSS
認証済Browserに意図しないRequest → CSRF
候補を大量に試す → Brute Force
事前計算Hash表 → Rainbow Table
偽Mail/Siteで誘導 → Phishing
人を騙す広い手法 → Social Engineering
おとりTargetで観測 → Honeypot
335.1 EXIT CHECK
Node threat 5用語を役割で区別
DoS/DDoSとMITMを目的で区別
Forgery / Rogue / Spoofingを「何を偽すか」で区別
Buffer/Injection/XSS/CSRFを処理位置で区別
Brute Force/Rainbow/Phishing/Social Engineeringを区別
Honeypotを防御壁ではなく観測用Decoyとして説明
監査基準:LPI LPIC-3 Security 303-300 v3.0, Objective 335.1。公式の要求深度はConceptual understanding。Partial listの用語をすべて収録し、攻撃手順やTool操作は追加していない。
335.1 COMPLETE

この章は「何の攻撃か」を即座に見分けられれば完成

  • 細かなExploit手順は不要
  • 似た用語は「攻撃対象・実行位置・目的」で区別
  • 後続の332/334では「この脅威をどう制限・検出するか」へ進む
335.1 Threats · CHECKPOINTObjective末尾
Weight 2客観判定50 → 75 → 100%

335.1 Threats:学習直後にここで解く

本文を読み終えた直後に、そのObjectiveだけを確認する。別ページへ移動して問題を探さない。誤答した問題から該当ノートへ戻り、再度ここへ戻る。

合格条件: 50%は基礎選択式6問中5問以上、75%は選択肢なし再現6問中5問以上。75%到達から72時間後、専用実戦Bankから8問中7問以上で100%。さらに各段階で全小テーマを最低1問正解する必要がある。毎回Question Bankからランダム出題する。
現在の到達度
選択式から開始
0%
問題プール 34問小テーマ 5 実戦Bank 8問直近重複を抑制未出題優先
小テーマ別履歴問題を解くと正答率を表示
全体到達度を見る

Objective Check

100%専用: 72時間後の再テストでは既存564問ではなく、このObjective専用の実戦相当8問から出題する。各問はObjectiveの要求深度に合わせて、状況判断・設定/出力読解・近い選択肢の比較を行い、必要な分野では穴埋め・複数選択も使用する。誤答時は選択肢の違いまで確認する。
出題方式:初回は小テーマをできるだけ横断し、未出題・出題回数の少ない問題を優先する。再挑戦では小テーマ網羅より直近問題の重複回避を優先し、必要な場合だけ再利用する。
この問題の役割:Objective理解の客観Checkpoint。50%/75%はObjective理解の確認、100%は専用実戦Bankで状況判断・設定/出力読解・近い選択肢まで確認する。