試験項目 2.1.a · CCNA-039
Layer 2 / Layer 3 Interface
ドメイン 2 · Switching and Network Access · Configure Network Infrastructure Connectivity
このページのゴール
Cisco Switchの物理InterfaceをLayer 2 SwitchportまたはLayer 3 Routed Portとして正しく選択・設定・識別できるようにする。
このページで学ぶこと
- Layer 2 Switchport Role
- Layer 3 Routed Port Role
- switchport L2 State
- no switchport L3 Conversion
- Routed Port IP Address
- Physical Interface Administrative State
- L2 / L3 Interface Verification
- ip routing Distinction
1. 物理インターフェースにはレイヤー2とレイヤー3の役割がある
Ciscoのマルチレイヤースイッチでは、物理インターフェースを大きく、
レイヤー2スイッチポートまたは、
レイヤー3ルーテッドポートとして使用できます。
見た目が同じEthernetポートでも、インターフェースがどちらの役割で動作しているかによって設定方法と転送動作が変わります。
2. 最初にインターフェースの役割を判断する
設定を始める前に、
このポートはVLAN内のフレームをレイヤー2で転送するのかそれとも、
このポート自身がIPアドレスを持つレイヤー3境界になるのかを判断します。
この違いが、
レイヤー2スイッチポート
レイヤー3ルーテッドポートの基本です。
3. レイヤー2スイッチポートの役割
レイヤー2スイッチポートは、Ethernetフレームをレイヤー2で転送する物理インターフェースです。
通常は、
VLAN
MACアドレス
Ethernetフレームを中心に動作します。
4. レイヤー2スイッチポートはVLANに所属する
レイヤー2スイッチポートはVLANとの関連を持ちます。
例えば、
GigabitEthernet1/0/10
↓
VLAN 20のように、物理ポートをVLANへ所属させて利用できます。
5. レイヤー2ポートでは物理インターフェース自身へ通常IPアドレスを設定しない
通常のレイヤー2スイッチポートでは、
interface GigabitEthernet1/0/10
ip address 10.10.10.1 255.255.255.0のように物理スイッチポートへ直接レイヤー3アドレスを設定する使い方ではありません。
レイヤー2ポートとレイヤー3ルーテッドポートの役割を混同しないことが重要です。
6. レイヤー2スイッチポートのイメージ
ホストA
|
v
Gi1/0/10
レイヤー2スイッチポート
VLAN 20
|
スイッチング
|
VLAN 20このポートの主な役割は、
VLAN 20内のEthernetフレームを転送することです。
7. レイヤー3ルーテッドポートの役割
レイヤー3ルーテッドポートは、物理インターフェースをレイヤー3インターフェースとして使用する構成です。
ルーテッドポートは、
IPアドレス
サブネット
ルーティングを扱います。
8. ルーテッドポートは特定VLANのスイッチポートではない
ルーテッドポートは通常のアクセスポートのように、
VLAN 10所属
VLAN 20所属という形でレイヤー2のVLANへ所属するポートではありません。
物理インターフェースそのものがレイヤー3インターフェースになります。
9. ルーテッドポートはルーターインターフェースに近い
ルーテッドポートは概念的には、
ルーターのEthernetインターフェースに近い動作をします。
例えば、
interface GigabitEthernet1/0/1
no switchport
ip address 10.0.0.1 255.255.255.252のように物理インターフェースへIPv4アドレスを設定できます。
10. L2とL3の基本比較
| 項目 | レイヤー2スイッチポート | レイヤー3ルーテッドポート |
|---|---|---|
| 主な役割 | Ethernetフレームのスイッチング | IPパケットのルーティング |
| VLANとの関係 | VLANに所属 | 通常のスイッチポートのようにVLANには所属しない |
| 物理ポートへのIPアドレス | 通常設定しない | 設定できる |
| 代表的状態 | switchport | no switchport |
| 主な判断材料 | VLAN・スイッチポート情報 | IPアドレス・L3インターフェース情報 |
11. switchportはレイヤー2の役割を示す
レイヤー3モードになっている対応インターフェースをレイヤー2スイッチポートとして使用する場合、
switchportを使用します。
例:
interface GigabitEthernet1/0/1
switchportです。
12. switchportはインターフェース設定コマンド
switchportは、
デバイス(config-if)#で使用するインターフェース設定コマンドです。
グローバル設定コマンドではありません。
13. switchportの意味
switchportによって、その物理インターフェースを、
レイヤー2スイッチングポートとして扱える状態にします。
その後のアクセスとトランクなどの具体的なレイヤー2の役割は別途設定します。
14. レイヤー2モードとアクセスモードを同一視しない
次の2つは完全に同じ意味ではありません。
レイヤー2スイッチポートであるアクセスポートであるレイヤー2スイッチポートは、アクセスポートにもトランクポートにもなり得ます。
アクセスモードとトランクモードは、どちらもレイヤー2スイッチポート上の別設定として区別します。
15. レイヤー2モードとトランクモードも同一ではない
switchportだけで、
必ずトランクになるわけではありません。
まずレイヤー2インターフェースであることと、
アクセス
トランクの具体的なスイッチポートモードを分離します。
16. no switchportはレイヤー3ルーテッドポートへ変換する
物理インターフェースをレイヤー3ルーテッドポートとして使用する代表的コマンドは、
no switchportです。
例:
interface GigabitEthernet1/0/1
no switchportです。
17. no switchportでレイヤー2スイッチポート機能を外す
no switchportを設定すると、その物理インターフェースを通常のレイヤー2スイッチポートとして扱わず、
レイヤー3ルーテッドインターフェースとして利用できる状態にします。
18. no switchportの後にIPアドレスを設定する
代表的な構成順序は、
interface GigabitEthernet1/0/1
no switchport
ip address 10.0.0.1 255.255.255.252
no shutdownです。
19. IPアドレスより先にインターフェースの役割を確認する
ルーテッドポートへIPv4アドレスを設定するときは、
no switchportでレイヤー3の役割にした後、
ip addressを設定するのが基本です。
20. no switchportとIPアドレスは別の設定
no switchportはインターフェースの役割をレイヤー3へ変更します。
ip address 10.0.0.1 255.255.255.252は、そのレイヤー3インターフェースへIPv4アドレスを設定します。
役割が異なります。
21. no switchportだけではIPアドレスは付かない
例えば、
interface GigabitEthernet1/0/1
no switchportだけなら、
レイヤー3ルーテッドポートにはなっていますが、
IPv4アドレス設定済みとは限りません。
22. IPアドレスだけ見て役割を推測しない
設定を確認するときは、
no switchport
ip address 10.0.0.1 255.255.255.252の両方を確認します。
インターフェースの役割とIPアドレスを別々の情報として読みます。
23. ルーテッドポートのIPv4設定
例:
interface GigabitEthernet1/0/1
no switchport
ip address 192.0.2.1 255.255.255.252
no shutdownこの設定では、
Gi1/0/1
↓
レイヤー3ルーテッドポート
↓
192.0.2.1/30として使用します。
24. サブネットマスクもレイヤー3ネットワークを決める
ip address 192.0.2.1 255.255.255.252では、
192.0.2.1だけでなく、
255.255.255.252も重要です。
アドレスとサブネットマスクによってインターフェースが属するIPサブネットを判断します。
25. ルーテッドポートの相手とIP通信するにはアドレス設計も整合させる
例えばポイントツーポイントレイヤー3リンクなら、
スイッチA
192.0.2.1/30
スイッチB
192.0.2.2/30のように、両端が通信可能な同一サブネットになるようアドレス設計します。
スイッチ間をレイヤー3接続する場合も、両端の物理インターフェースをルーテッドポートとして成立させることが基本です。
26. ルーテッドポート化とリンク設計は分ける
ここで重要なのは、
物理インターフェースをレイヤー3の役割にすることです。
その先の、
スイッチ間
スイッチ-ルーター間接続相手がスイッチかルーターかにかかわらず、まず物理インターフェースの役割を正しく選びます。
27. インターフェースの役割を変えると関連設定へ影響する
レイヤー2モードとレイヤー3モードを切り替えると、プラットフォームや設定によって既存のインターフェース関連設定へ影響する場合があります。
そのため、
switchport
no switchportを変更した後は、実行中設定を再確認します。
28. 役割変更後に以前の設定が残ると決めつけない
例えばレイヤー2設定を持つインターフェースをルーテッドポートへ変換した場合、
以前のVLAN関連設定がそのまま有効とは考えません。
現在の実行中設定を確認します。
29. 物理インターフェースの管理状態も必要
設定が正しくても、
shutdown状態ならインターフェースは通信できません。
インターフェースの役割とIPアドレスだけではなく、
管理状態も確認します。
30. shutdownは管理者によるインターフェース無効化
インターフェース設定に、
shutdownが設定されている場合、そのインターフェースは管理上無効です。
31. no shutdownで管理上有効にする
インターフェースを有効化する代表的コマンドは、
no shutdownです。
例:
interface GigabitEthernet1/0/1
no shutdownです。
32. no shutdownだけではリンクupを保証しない
no shutdownは、
管理上インターフェースを有効化するコマンドです。
しかし、
ケーブル切断
対向インターフェースがdown
物理的な問題などがあれば動作上のリンクはdownのままです。
33. 管理状態と動作状態を分ける
administratively downは管理設定によって無効です。
一方、
downは管理上有効でも物理・リンク条件が成立していない可能性があります。
34. show ip interface briefで状態を素早く確認する
代表的な確認コマンド:
show ip interface briefです。
このコマンドでは、
インターフェース
IPアドレス
方式
状態
プロトコルなどを一覧で確認できます。
35. ルーテッドポートの正常例
例:
Interface IP-Address OK? Method Status Protocol
GigabitEthernet1/0/1 192.0.2.1 YES manual up upなら、
IPアドレスあり
状態がup
プロトコルがupを確認できます。
36. administratively downを識別する
例:
GigabitEthernet1/0/1 192.0.2.1 YES manual administratively down downなら、
物理障害を最初に決めるより、
管理上のシャットダウンを確認します。
37. 管理ダウンへの直接的な修正
根本原因が、
shutdownなら、
interface GigabitEthernet1/0/1
no shutdownを使用します。
38. down/downでは別の原因を確認する
例えば、
状態がdown
プロトコルがdownで、
administratively downではないなら、
- ケーブル
- 対向ポート
- 物理レイヤー
- インターフェース互換性
など別の要因を確認します。
ここでは役割と管理状態の判断を中心にします。
39. show running-config interfaceで設定を確認する
インターフェースの設定を直接確認する代表例:
show running-config interface GigabitEthernet1/0/1です。
40. 実行中設定で役割を判断する
例えば、
interface GigabitEthernet1/0/1
no switchport
ip address 192.0.2.1 255.255.255.252なら、
レイヤー3ルーテッドポートとして設定されていることが分かります。
41. switchport設定も確認する
レイヤー2として使用するインターフェースでは、
switchport状態やレイヤー2関連設定を確認します。
42. show interfaces switchportを利用する
レイヤー2スイッチポートの管理状態・動作状態を確認する代表的コマンドは、
show interfaces GigabitEthernet1/0/1 switchportです。
43. show interfaces switchportで確認する目的
このコマンドでは、対応するCatalystプラットフォームで、
インターフェースがスイッチポートとして動作しているかを判断する材料を得られます。
44. ルーテッドポートではスイッチポートとして扱われない
no switchportでレイヤー3化された物理インターフェースは、
通常のレイヤー2スイッチングポートではありません。
したがって、スイッチポート情報とIPインターフェース情報を組み合わせて役割を判断します。
45. 1つのshowコマンドだけに依存しない
例えば、
show ip interface briefだけでは、レイヤー2設定の詳細までは分かりません。
また、
show interfaces switchportだけでは、ルーテッドポートのIPアドレスや状態確認には十分ではありません。
46. L2・L3確認の基本
show running-config interface
↓
役割・設定
show interfaces switchport
↓
スイッチポート情報
show ip interface brief
↓
IPアドレス・状態・プロトコルのように使い分けます。
47. レイヤー2ポートを確認する例
要件:
Gi1/0/10をVLANに所属する通常のレイヤー2ポートとして使用確認では、
show running-config interface GigabitEthernet1/0/10
show interfaces GigabitEthernet1/0/10 switchportなどを使用します。
48. レイヤー3ポートを確認する例
要件:
Gi1/0/1をレイヤー3ルーテッドポートとして使用確認では、
show running-config interface GigabitEthernet1/0/1
show ip interface briefなどを使います。
49. レイヤー3ポートで確認したい設定
代表的には、
no switchport
ip address <address> <mask>
no shutdownです。
50. 役割不一致を見つける
要件:
物理ポイントツーポイントレイヤー3リンクなのに設定が、
interface GigabitEthernet1/0/1
switchportなら、
インターフェースの役割不一致を疑います。
51. 逆の役割不一致もある
要件:
VLANへ所属するレイヤー2ポートなのに、
interface GigabitEthernet1/0/10
no switchport
ip address 10.10.10.1 255.255.255.0なら、要件に対してレイヤー3の役割になっています。
52. 要件から役割を選択する
VLAN内でフレームを転送
→ レイヤー2スイッチポート物理ポート自身がIPサブネットのエンドポイント
→ レイヤー3ルーテッドポートという対応を基本にします。
53. ルーテッドポートとSVIは別のインターフェース種別
どちらもレイヤー3インターフェースになり得ますが、
物理ルーテッドポートと、
スイッチ仮想インターフェース(SVI)は別です。
54. ルーテッドポートは物理インターフェース
例:
interface GigabitEthernet1/0/1
no switchport
ip address 192.0.2.1 255.255.255.252は物理ルーテッドポートです。
55. SVIは論理インターフェース
SVIは、
interface Vlan20のような論理レイヤー3インターフェースです。
SVIは物理ルーテッドポートとは異なる論理インターフェースとして区別します。
56. ルーテッドポートとRouter-on-a-Stickも別
物理ルーテッドポートは、
物理インターフェースそのものをレイヤー3化します。
Router-on-a-Stickでは802.1Qサブインターフェースを使用するため、同じ構成ではありません。
サブインターフェースを使う構成と物理ルーテッドポートを混同しないことが重要です。
57. ルーテッドポートではアクセスVLANを設定する考え方ではない
ルーテッドポートに対して、
switchport access vlan 20を設定してVLAN所属を決めるという考え方ではありません。
レイヤー2とレイヤー3の役割を混ぜないことが重要です。
58. ルーテッドポートではトランクとして扱わない
物理ルーテッドポートは、
802.1Qトランクスイッチポートとは異なります。
レイヤー2トランクで使用するswitchport trunk ...系設定は、物理ルーテッドポートには適用しません。802.1Qを使用するレイヤー3サブインターフェースは別の構成として区別します。
59. ip routingはデバイス全体のルーティング機能に関係する
重要な区別があります。
no switchportは、
その物理インターフェースをレイヤー3インターフェースにするコマンドです。
一方、
ip routingは、
デバイスがレイヤー3インターフェース間でIPルーティングを行う機能に関係します。
60. no switchportとip routingは同じではない
次の理解は誤りです。
no switchportを設定
↓
デバイス全体のルーティングも自動的に必ず有効インターフェースの役割とデバイスのルーティング状態は別です。
61. ルーテッドポートは成立していてもルーティング状態は別確認
例えば、
interface GigabitEthernet1/0/1
no switchport
ip address 10.0.0.1 255.255.255.252が正しくても、
複数レイヤー3インターフェース間をスイッチ自身にルーティングさせる要件なら、
ip routingを含むデバイス全体のルーティング状態も確認します。
62. ip routingを確認する理由
マルチレイヤースイッチが、
L3インターフェースA
↓
L3インターフェースBの間でIPパケットをルーティングするには、インターフェース設定だけではなくデバイスのルーティング機能も関係します。
63. インターフェース成立と転送能力を分ける
ルーテッドポートとしてIPアドレスを持っていることと、
デバイスが複数L3インターフェース間でルーティングしていることは同じ確認ではありません。
64. プラットフォーム差があるため現在設定を確認する
ルーティング機能のデフォルト状態や利用可能機能はプラットフォーム・ソフトウェア・ライセンス等によって異なる場合があります。
試験やラボでは、
ip routingが必要な要件なら、現在の設定を確認して判断します。
65. レイヤー2インターフェースにも管理状態はある
管理状態の考え方はルーテッドポートだけに限定されません。
レイヤー2スイッチポートでも、
shutdownならポートは利用できません。
66. レイヤー2でもno shutdownを確認する
例えば、
interface GigabitEthernet1/0/10
switchport
shutdownなら、レイヤー2設定があってもリンクを利用できません。
67. レイヤー3でもno shutdownを確認する
interface GigabitEthernet1/0/1
no switchport
ip address 192.0.2.1 255.255.255.252
shutdownなら、役割とアドレスは設定済みでも管理状態が問題です。
68. 設定の正しさと動作状態を分離する
設定は正しいでも、
動作状態はdownはあり得ます。
そのため、
実行中設定
と
動作状態を組み合わせます。
69. L2・L3役割確認の基本フロー
要件を確認
↓
レイヤー2かレイヤー3か決める
↓
実行中設定確認
↓
`switchport`・`no switchport`確認
↓
必要ならIPアドレス確認
↓
管理状態確認
↓
動作状態確認です。
70. レイヤー2要件のフロー
VLAN内フレームの転送が必要
↓
レイヤー2スイッチポート
↓
switchport状態確認
↓
管理状態・動作状態確認です。
レイヤー2と判断した後に、要件に応じてアクセスまたはトランクを選択します。
71. レイヤー3要件のフロー
物理ポートをルーティング境界にする
↓
no switchport
↓
IPアドレスとサブネットマスク
↓
no shutdown
↓
動作状態
↓
必要ならデバイスのip routingの状態です。
72. シナリオ:レイヤー2ポートとして使用する
要件:
Gi1/0/10をVLAN 20へ接続するレイヤー2物理ポートとして使うこの段階での基本判断は、
Gi1/0/10はレイヤー2スイッチポートです。
73. レイヤー2シナリオでルーテッドポート化しない
前の要件に対して、
no switchport
ip address 10.20.0.1 255.255.255.0とするのは、役割が要件と一致しません。
74. シナリオ:レイヤー3物理ポートとして使用する
要件:
Gi1/0/1をVLANに属さないポイントツーポイントレイヤー3インターフェースとして使うなら、
no switchportを使用してルーテッドポートへ変換します。
75. レイヤー3シナリオではIPアドレスも必要
例:
interface GigabitEthernet1/0/1
no switchport
ip address 10.0.0.1 255.255.255.252
no shutdownです。
76. ポイントツーポイントL3リンクでは両端の役割が重要
2台のマルチレイヤースイッチを直接レイヤー3接続する場合、
スイッチAのポート
→ ルーテッドポート
スイッチBのポート
→ ルーテッドポートという役割が必要です。
両端でルーテッドポートの役割と、同一ポイントツーポイントサブネットのアドレス設定を確認します。
77. 両端アドレスも同一サブネットへ合わせる
例:
スイッチA
10.0.0.1/30
スイッチB
10.0.0.2/30のようにします。
ただしここでは、ルーテッドポートへIPアドレスを設定できることを主眼とします。
78. L2リンクとL3リンクを設定から見分ける
レイヤー2例:
interface GigabitEthernet1/0/1
switchportレイヤー3例:
interface GigabitEthernet1/0/1
no switchport
ip address 10.0.0.1 255.255.255.252です。
79. 問題パターン1:レイヤー2スイッチポートの役割
説明:
VLANに所属し
Ethernetフレームをレイヤー2で転送する
物理インターフェースなら、
レイヤー2スイッチポートです。
80. 問題パターン2:レイヤー3ルーテッドポートの役割
説明:
VLANスイッチポートではなく
物理インターフェース自身がIPアドレスを持ち
レイヤー3境界として動作なら、
レイヤー3ルーテッドポートです。
81. 問題パターン3:レイヤー2へ戻すコマンド
対応プラットフォームでルーテッドインターフェースをレイヤー2スイッチングポートへ変更する基本コマンド:
switchportです。
82. 問題パターン4:レイヤー3へ変換するコマンド
物理スイッチポートをルーテッドポートへ変換:
no switchportです。
83. 問題パターン5:ルーテッドポートのアドレス
レイヤー3化した物理インターフェースへIPv4アドレスを設定:
ip address 10.0.0.1 255.255.255.252です。
84. 問題パターン6:管理ダウン
状態:
administratively downなら、設定で、
shutdownを確認します。
必要なら、
no shutdownで有効化します。
85. 問題パターン7:役割と状態の確認
代表的に、
show running-config interface
show interfaces switchport
show ip interface briefを目的別に使用します。
86. 問題パターン8:no switchportとip routing
正しい理解:
no switchport
→ インターフェースをレイヤー3化
ip routing
→ デバイスのレイヤー3ルーティング機能です。
同じ設定ではありません。
87. 問題パターン9:VLAN 20用の物理ポート
要件:
Gi1/0/10をVLAN 20に所属する通常のレイヤー2ポートとして利用なら、
レイヤー2スイッチポートとして扱うのが基本です。
88. 問題パターン10:スイッチ間ポイントツーポイントL3リンク
要件:
2台のマルチレイヤースイッチ間を
VLANに属さないポイントツーポイントレイヤー3リンクにするなら、基本方針は、
両端
no switchport
↓
同一ポイントツーポイントサブネットのIPアドレスです。
89. 問題パターン11:ルーテッドポートがあってもルーティング状態を確認する
設定:
interface GigabitEthernet1/0/1
no switchport
ip address 10.0.0.1 255.255.255.252が存在しても、
別のレイヤー3インターフェースとの間でスイッチ自身にルーティングさせる要件なら、
デバイスのip routingの状態も別途確認します。
90. 問題パターン12:アドレスと役割は正しいが管理ダウン
シナリオ:
no switchport
IPアドレス正しい
administratively downなら、
show ip interface brief等で状態を確認し、
根本原因がshutdownなら、
no shutdownを実施します。
91. よくある誤り:スイッチだからすべてレイヤー2ポートだと思う
マルチレイヤースイッチでは物理インターフェースを、
レイヤー3ルーテッドポートとして使用できる場合があります。
デバイス種別だけで役割を決めません。
92. よくある誤り:IPアドレスを設定すれば自動的にルーテッドポートになると思う
ルーテッドポートでは、
no switchportによるインターフェースの役割が重要です。
役割とアドレスを分けて確認します。
93. よくある誤り:no switchportだけでルーティング全体が完成と思う
no switchportは、
1つの物理インターフェースの役割を変更するコマンドです。
デバイス全体のIPルーティング状態とは別です。
94. よくある誤り:no shutdownで必ずup/upになると思う
no shutdownは管理状態を有効にします。
物理リンク条件まで自動的に正常化するわけではありません。
95. よくある誤り:レイヤー2ポートに直接IPアドレスを設定する
通常のレイヤー2スイッチポートと物理ルーテッドポートの役割を混同しないようにします。
物理インターフェース自身へレイヤー3アドレスを持たせるならルーテッドポートを検討します。
96. よくある誤り:アクセス・トランク・ルーテッドを同じ分類と考える
整理すると、
物理インターフェース
├─ レイヤー2スイッチポート
│ ├─ アクセス
│ └─ トランク
└─ レイヤー3ルーテッドポートという考え方が基本です。
97. インターフェース種別を階層で考える
最初に、
レイヤー2
または
レイヤー3を判断します。
レイヤー2ならその次に、
アクセス
トランクなどを判断します。
98. アクセス・トランクとルーテッドポートを混同しない
レイヤー2スイッチポートは、アクセスまたはトランクとして動作できます。
switchport mode access
switchport mode trunk
switchport trunk allowed vlan <vlan-list>
switchport trunk native vlan <vlan-id>これらはレイヤー2スイッチポートでアクセスまたはトランクを構成するための設定です。物理ルーテッドポートやレイヤー3サブインターフェースとは区別します。
99. EtherChannelと単一物理ポートの役割を分ける
EtherChannelは複数の物理インターフェースを1つの論理リンクとして扱う仕組みです。
Port-channel
LACP
EtherChannel単一の物理インターフェースをレイヤー2またはレイヤー3として使う判断とは分けて考えます。
100. SVIと物理ルーテッドポートを区別する
interface Vlan10のようなSVIは論理レイヤー3インターフェースです。
no switchportを設定した物理ルーテッドポートとは、インターフェース種別も役割も区別します。
101. STPはレイヤー2の別機能として区別する
レイヤー2スイッチポートにはSTPが関係します。
ルートポート
指定ポート
PortFast
BPDU Guardこれらはレイヤー2のループ制御やポート動作に関する機能であり、物理インターフェースをレイヤー2かレイヤー3か判断する作業とは分けて考えます。
102. ルーティングプロトコルは別の設定として区別する
ルーテッドポートはOSPFなどのルーティングプロトコルで利用するレイヤー3インターフェースになり得ます。
ただし、no switchportで物理インターフェースをレイヤー3化することと、OSPFなどを設定することは別の設定です。
103. 確認コマンドを目的で選ぶ
| 確認したいこと | 代表的コマンド |
|---|---|
| インターフェース設定 | show running-config interface ... |
| レイヤー2スイッチポート情報 | show interfaces ... switchport |
| IPアドレス・状態・プロトコル | show ip interface brief |
| 詳細な物理インターフェース状態 | show interfaces ... |
104. 実行中設定で分かること
show running-config interface GigabitEthernet1/0/1では、
`switchport`・`no switchport`
ip address
shutdown関連などの設定状態を確認できます。
105. show ip interface briefで分かること
show ip interface briefでは、
IPアドレス
状態
プロトコルなどの動作概要を確認できます。
106. show interfacesで分かること
show interfaces GigabitEthernet1/0/1では、
インターフェースのup/down
ラインプロトコル
物理・トラフィック情報など、より詳細なインターフェース状態を確認できます。
107. 設定と動作状態を両方確認する
例えば、
実行中設定
no switchport
ip address 10.0.0.1 255.255.255.252
show ip interface brief
10.0.0.1
administratively down
downなら、
役割とIP設定は存在
管理状態に問題と切り分けられます。
108. 状態から修正を選ぶ
役割が誤り
→ `switchport`・`no switchport`を見直すルーテッドポートだがIPアドレスなし
→ アドレス設計を確認administratively down
→ `shutdown`・`no shutdown`を確認複数L3インターフェース間をルーティングできない
→ ip routingの状態を確認と原因に対応させます。
109. 無関係な設定を変えない
例えば、
administratively downが原因なのに、
許可VLANリスト
LACPモード
ネイティブVLANを変更する必要はありません。
根拠と修正を対応させます。
110. レイヤー2・レイヤー3判定の最重要ポイント
レイヤー2スイッチポート
→ VLAN内のフレームをスイッチングレイヤー3ルーテッドポート
→ 物理ポート自身がIPインターフェースです。
111. コマンド対応を確実にする
レイヤー2へ
→ switchportレイヤー3へ
→ no switchportルーテッドポートへIPv4アドレス
→ ip address管理状態を有効化
→ no shutdownです。
112. 確認対応を確実にする
設定
→ show running-config interfaceスイッチポート状態
→ show interfaces switchportIPアドレス・状態・プロトコル
→ show ip interface brief詳細インターフェース状態
→ show interfacesです。
113. 役割とルーティング状態を最後まで分離する
no switchportが確認できたら、
インターフェースはレイヤー3の役割と判断できます。
しかし、
デバイス全体でルーティング有効まで同時に証明したことにはなりません。
114. 最終判断フロー
物理インターフェースの要件
↓
VLAN内でフレームをスイッチングするか
├─ はい
│ └─ レイヤー2スイッチポート
│
└─ いいえ
↓
物理ポート自身をIPインターフェースにするか
├─ はい
│ └─ no switchport
│ ↓
│ IPアドレスとサブネットマスク
│ ↓
│ 管理状態
│
└─ 要件を再確認その後、
show running-config interface
show interfaces switchport
show ip interface brief
show interfacesを目的に応じて使用します。
まとめ
Ciscoマルチレイヤースイッチの物理インターフェースでは、最初に、
レイヤー2スイッチポートか、
レイヤー3ルーテッドポートかを判断します。
レイヤー2スイッチポートは、
VLANに所属し
Ethernetフレームをレイヤー2で転送する物理インターフェースです。
レイヤー3ルーテッドポートは、
no switchportによって物理インターフェースをレイヤー3化し、
ip address <address> <mask>でIPアドレスを設定できます。
代表例:
interface GigabitEthernet1/0/1
no switchport
ip address 10.0.0.1 255.255.255.252
no shutdownです。
また、
no switchportによってインターフェースがレイヤー3になることと、
ip routingによってデバイスがレイヤー3インターフェース間をルーティングすることは別の確認です。
確認では、
show running-config interface
show interfaces switchport
show ip interface brief
show interfacesを目的別に使い、
インターフェースの役割
IPアドレス
管理状態
動作状態
デバイスのルーティング状態を分離して判断できるようにします。
理解確認
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