試験項目 1.4 · CCNA-025
IPv6 Verification
show ipv6 interface brief / show ipv6 interface / running-config / show ipv6 dhcp interface / 設定済み vs 実稼働状態
このページのゴール
Cisco IOSのConfigurationと実稼働Outputを読み、IPv6 Address・Prefix・Link-Local Address・割り当て状態が期待状態と一致しているか検証できるようにする。
このページで学ぶこと
- show ipv6 interface brief
- show ipv6 interface
- show running-config interface
- show ipv6 dhcp interface
- show ipv6 routers
- 実稼働IPv6 Addressの確認
- Link-Local Addressの確認
- 設定状態と実稼働状態の比較
- 割り当て方式の確認
- 確認Commandの選択
- autoconfig default設定の確認
ページ022〜024では、
ページ022
→ インターフェースIPv6設定
ページ023
→ Modified EUI-64
ページ024
→ SLAAC/DHCPv6/RA
を確認しました。
ページ025では、それらが実際にCisco IOS上で、
どのように設定されているか
実際にどのIPv6アドレスが存在するか
リンクローカルアドレスが存在するか
どの割り当て方式で動作しているか
RA/DHCPv6の状態がどうなっているか
を確認コマンドで確認します。
重要なのは、
設定
=
動作状態
とは限らないことです。
基本流れは、
期待状態
↓
実行中設定
↓
動作上のIPv6アドレス
↓
リンクローカルアドレス
↓
割り当て状態
↓
RA/DHCPv6状態
↓
期待値との比較
↓
確認結果
です。
1. 確認では「設定」と「実稼働」を分ける
IPv6インターフェースを確認するときは、最初に、
設定済み状態
と、
動作状態
を分けます。
例えば設定に、
interface GigabitEthernet0/0
ipv6 address 2001:db8:10:1::10/64
とあっても、それだけで、
現在インターフェースがup/upである
そのアドレスが実際に使用可能である
期待したリンクローカルアドレスが存在する
まで確認したことにはなりません。
逆に実稼働出力にIPv6アドレスが存在しても、
静的
SLAAC
DHCPv6
のどの設定から得られたかは、アドレスだけでは確定できない場合があります。
2. 確認の基本は複数の確認情報を相関する
ページ025では、主に次のコマンドを使います。
show ipv6 interface brief
show ipv6 interface <interface>
show running-config interface <interface>
show ipv6 dhcp interface <interface>
show ipv6 routers <interface>
それぞれ確認できる情報が異なります。
したがって、
1 コマンドだけですべて確認する
のではなく、
知りたい情報
↓
適切なコマンド
↓
他の出力と相関
という考え方を使います。
3. show ipv6 interface brief
インターフェースごとのIPv6状態を素早く一覧確認したい場合は、
show ipv6 interface brief
を使用します。
代表的には、
インターフェース
インターフェース/ラインプロトコル状態
IPv6アドレス
を短時間で把握できます。
初動確認では、
どのインターフェースを見るべきか
インターフェースはup/upか
IPv6アドレスが存在するか
を確認するのに適しています。
4. briefは一覧確認向け
例えば概念的に、
GigabitEthernet0/0 [up/up]
FE80::21A:2BFF:FE3C:4D5E
2001:DB8:10:1::10
と表示されていれば、
インターフェース
→ GigabitEthernet0/0
状態
→ up/up
リンクローカルアドレス
→ FE80::21A:2BFF:FE3C:4D5E
グローバル側アドレス
→ 2001:DB8:10:1::10
という実稼働状態を素早く確認できます。
5. show ipv6 interface briefだけでは設定元を確定しない
アドレスが表示されていても、
静的設定
SLAAC
DHCPv6
のどれによって生成されたかを、
show ipv6 interface brief
だけから決めつけません。
例えば、
2001:db8:10:1::10
が存在することは確認できても、
ipv6 address 2001:db8:10:1::10/64
が設定されているかどうかは別の確認です。
設定元を見る場合は、
show running-config interface
などと相関します。
6. show ipv6 interface <interface>
特定インターフェースについて詳しく確認するときは、
show ipv6 interface GigabitEthernet0/0
を使用します。
このコマンドは、
IPv6インターフェース状態
IPv6アドレス
リンクローカルアドレス
プレフィックス関連情報
IPv6動作パラメータ
など、briefより詳細な情報を確認するために使用します。
7. リンクローカルアドレスを詳細確認する
IPv6インターフェースでは、
FE80::/10
のリンクローカルアドレスが重要です。
例えば出力で、
IPv6 is enabled, link-local address is FE80::21A:2BFF:FE3C:4D5E
と確認できれば、
IPv6処理
→ 有効
動作上リンクローカルアドレス
→ FE80::21A:2BFF:FE3C:4D5E
と判断できます。
ページ022で確認した、
明示的リンクローカル設定
の有無とは別に、
実際に存在するリンクローカルアドレス
を確認するのがページ025です。
8. 明示的設定がなくてもリンクローカルは存在し得る
実行中設定に、
ipv6 address fe80::10 link-local
が存在しないからといって、
動作上リンクローカルアドレスも存在しない
とは判断しません。
ページ022で確認したように、
ipv6 enable
ipv6 address ...
などによってIPv6処理が有効になれば、自動生成されたリンクローカルアドレスが存在する場合があります。
ページ025では、
設定存在
と、
動作上のアドレスの存在
を分離します。
9. グローバル側アドレスも実稼働出力で確認する
期待するアドレスが、
2001:db8:10:1::10/64
なら、
show ipv6 interface
などから、
2001:db8:10:1::10
が実際にインターフェース上に存在するか確認します。
重要なのは、
似たアドレスがある
ではなく、
期待するアドレス
と
実際のアドレス
を正確に比較することです。
10. アドレスの一部だけで一致判定しない
期待値:
2001:db8:20:1::10/64
実際値:
2001:db8:20:2::10/64
なら、
::10
というホスト側が同じでも、アドレス全体は異なります。
比較すると、
期待値
2001:db8:20:1::10
実際値
2001:db8:20:2::10
なので、
アドレス不一致
です。
11. プレフィックスも確認対象
IPv6確認では、
アドレス値
だけでなく、
プレフィックス/プレフィックス長
も確認します。
例えば、
期待値
2001:db8:10:1::10/64
に対し、
実際値
2001:db8:10:1::10/60
なら、
アドレス部分
→ 同じ
プレフィックス長
→ 不一致
です。
ページ020で学習したプレフィックス計算を再講義せず、ここでは期待値との一致確認に利用します。
12. show running-config interface
インターフェースへ何が設定されているかを確認したい場合は、
show running-config interface GigabitEthernet0/0
を使用します。
例えば、
interface GigabitEthernet0/0
ipv6 address 2001:db8:10:1::10/64
なら、
静的完成アドレス
が設定されています。
13. 実行中設定は設定意図を見る
次の設定:
interface GigabitEthernet0/0
ipv6 address autoconfig
なら、
Cisco IOS SLAACクライアント設定
です。
一方、
interface GigabitEthernet0/0
ipv6 address dhcp
なら、
DHCPv6によるアドレス取得
を期待する設定です。
ページ025では、
何が設定されているか
と、
実際にどのアドレスが得られたか
を比較します。
14. 設定だけで成功を確定しない
例えば、
ipv6 address autoconfig
が存在していても、
グローバル側IPv6アドレスが実際に生成済み
とは限りません。
SLAACには、
RA受信
自律プレフィックス
プレフィックス長
など、ページ024で学習した条件があります。
したがって、
設定済み
=
成功
とは判断しません。
15. 静的設定と動作上のアドレスを比較する
設定:
interface GigabitEthernet0/0
ipv6 address 2001:db8:30:1::10/64
動作上:
2001:db8:30:1::10
なら、
設定済みアドレス
=
動作上のアドレス
として整合しています。
一方、
動作上:
2001:db8:30:2::10
なら、
設定済み
2001:db8:30:1::10
動作上
2001:db8:30:2::10
で不一致です。
16. 設定にないアドレスが存在する場合もある
実行中設定だけを見て、
記載されているアドレス
=
インターフェース上の全アドレス
とは考えません。
例えば、
ipv6 address autoconfig
の場合、RAを利用して生成されたアドレスは、
静的完成アドレス
として同じ形で実行中設定へ記述されるものではありません。
そのため、
設定
+
動作上の出力
の両方を確認します。
17. show ipv6 dhcp interface
DHCPv6のクライアント状態を確認したい場合は、
show ipv6 dhcp interface
またはインターフェース指定の、
show ipv6 dhcp interface GigabitEthernet0/0
を使用します。
プラットフォーム/IOSリリースによって出力形式には差がありますが、代表的には、
クライアントモード
アドレス状態
既知のDHCPv6サーバー
割り当て済みアドレス
IA情報
設定パラメータ
などを確認できます。
18. DHCPv6クライアントモードを確認する
例えば出力に、
GigabitEthernet0/0 is in client mode
とあれば、
そのインターフェースが
DHCPv6クライアントとして動作している
ことを確認できます。
これは、
DHCPv6サーバーとして動作している
という意味ではありません。
19. DHCPv6アドレス状態を確認する
例えば、
Address State is OPEN
や、割り当て済みアドレスが表示されている場合、
DHCPv6クライアント側のアドレス取得状態
を確認する材料になります。
例:
GigabitEthernet0/0 is in client mode
Address State is OPEN
IA NA:
Address: 2001:db8:50::25/128
なら、
DHCPv6クライアントモード
→ 確認
割り当て済みアドレス
→ 2001:db8:50::25
という確認情報を得られます。
20. show ipv6 dhcp interfaceだけでRA情報を確認しない
DHCPv6クライアント出力にアドレスが表示されても、
RAプレフィックス情報のAフラグ
デフォルトルーター
RAルーター有効期間
まで、このコマンドから確認したと決めつけません。
ページ024で確認したように、
デフォルトルーター
→ RA
です。
RA側を確認したい場合は、
show ipv6 routers
を使用します。
21. DHCPv6アドレスがあるだけでデフォルトルーター確認完了ではない
例えば、
show ipv6 dhcp interface
で、
割り当て済みアドレス
2001:db8:50::25
が確認できても、
デフォルトルーターも正常
とはまだ判断できません。
確認対象は別です。
DHCPv6
→ アドレス/追加情報
RA
→ デフォルトルーター
というページ024の役割分担を、そのまま確認へ適用します。
22. show ipv6 routers
Cisco IOSクライアントが受信しているルーター広告情報を確認したい場合は、
show ipv6 routers
を使用します。
インターフェースを絞る場合は、
show ipv6 routers GigabitEthernet0/0
のように確認します。
このコマンドは、
オンリンクルーター
ルーターリンクローカルアドレス
ルーター有効期間
M/Oフラグ
広告されたプレフィックス
プレフィックス自動設定情報
など、受信RAに関係する情報を確認するために使用します。
23. show ipv6 routersでRA受信を確認する
例えば、
Router FE80::1 on GigabitEthernet0/0
Lifetime 1800 sec
AddrFlag=0
OtherFlag=1
Prefix 2001:db8:40:1::/64 onlink autoconfig
という出力なら、
RA送信元ルーター
→ FE80::1
ルーター有効期間
→ 1800 sec
M相当
→ AddrFlag=0
O相当
→ OtherFlag=1
広告されたプレフィックス
→ 2001:db8:40:1::/64
自動設定対象
→ 対象
という確認情報を得られます。
フィールド名や出力形式はプラットフォーム/リリースにより差がある場合があります。
24. show ipv6 routersはSLAAC確認で重要
設定:
ipv6 address autoconfig
なのにグローバル側アドレスが存在しない場合、
クライアント設定だけを見る
のでは不十分です。
次に確認したいのは、
RAを受信しているか
どのプレフィックスが広告されているか
自動設定対象になっているか
です。
そのため、
show ipv6 routers GigabitEthernet0/0
が重要になります。
25. RAを受信していなければSLAAC結果にも影響する
期待値:
SLAAC
設定:
ipv6 address autoconfig
動作上:
リンクローカルアドレスのみ
グローバル側アドレスなし
なら、
設定
→ SLAACを要求している
動作上
→ SLAACアドレスなし
です。
ここで、
show ipv6 routers
に期待するオンリンクルーター/プレフィックスが存在するか確認します。
ページ025では、
RAが確認できる
RAが確認できない
という事実まで確定し、根本原因の修正はページ026へ残します。
26. 広告されたプレフィックスを確認する
例えば期待値プレフィックスが、
2001:db8:40:1::/64
なのに、
show ipv6 routers
で、
プレフィックス 2001:db8:40:2::/64 onlink autoconfig
と表示されているなら、
期待するRAプレフィックス
2001:db8:40:1::/64
実際のRAプレフィックス
2001:db8:40:2::/64
です。
これは、
RAプレフィックス不一致
という確認結果になります。
27. show ipv6 routersでM/Oも確認できる
Cisco IOSの出力では、例えば、
AddrFlag=1
OtherFlag=0
のようなフィールドが表示される場合があります。
ページ024との対応は、
AddrFlag
→ 管理対象アドレス設定
OtherFlag
→ その他設定
です。
したがって、
期待する割り当て方式
と、
実際のRAフラグ
を比較できます。
28. フラグだけで最終割り当て結果を決めつけない
例えば、
AddrFlag=1
が見えたとしても、
DHCPv6アドレス取得成功
まで確認したことにはなりません。
確認は分けます。
show ipv6 routers
→ RAが何を広告しているか
show ipv6 dhcp interface
→ DHCPv6クライアントがどう動いているか
show ipv6 interface
→ 実際にどのアドレスが存在するか
です。
29. 割り当て方式は設定と動作上の出力から判断する
例えば設計が、
ステートフルDHCPv6
なのに実行中設定が、
ipv6 address autoconfig
で、
動作上のアドレスが、
SLAACで形成されたアドレス
なら、
期待値割り当て
→ ステートフルDHCPv6
設定済み割り当て
→ SLAAC
動作結果
→ SLAAC
です。
アドレスが存在するという理由だけで、
要件を満たしている
とは判断しません。
30. アドレスの存在と割り当て方式は別
次の2つは別の確認です。
IPv6アドレスが存在するか
と、
期待した方式で取得したアドレスか
です。
例えば、
アドレス
2001:db8:50:1:21a:2bff:fe3c:4d5e
が存在していても、
設計がステートフルDHCPv6なら、
SLAACアドレスがある
だけでは要件成立とは言えません。
31. Cisco IOSのautoconfig確認
設定:
interface GigabitEthernet0/0
ipv6 address autoconfig
なら、
RAプレフィックスを使用した
Cisco IOSステートレス自動設定
を期待します。
ページ024で確認したようにCisco IOSのこのコマンドでは、
EUI-64ベースのアドレス
が生成されます。
ページ025ではEUI-64計算を再講義せず、
期待したアドレスが実際に存在するか
を確認します。
32. autoconfigの確認では3つを相関する
Cisco IOSクライアントで、
ipv6 address autoconfig
を確認した場合は、少なくとも、
実行中設定
受信済みRA
動作上のIPv6アドレス
を相関します。
つまり、
show running-config interface
show ipv6 routers
show ipv6 interface
です。
これによって、
SLAAC設定があるか
RAプレフィックスが存在するか
アドレスが形成されているか
を分けて確認できます。
33. autoconfig defaultの設定確認
ページ024では、
ipv6 address autoconfig
と、
ipv6 address autoconfig default
を区別しました。
ページ025では、
show running-config interface GigabitEthernet0/0
を使用して、
defaultキーワードが
実際に設定されているか
を確認します。
34. SLAACアドレスがあるだけではautoconfig default確認にならない
動作上のアドレスに、
2001:db8:40:1:21a:2bff:fe3c:4d5e
が存在していても、
autoconfig default
が設定されているとは限りません。
次の両方でアドレスは生成され得ます。
ipv6 address autoconfig
ipv6 address autoconfig default
したがって、
defaultキーワードの有無
は実行中設定で直接確認します。
35. autoconfig defaultとRAを相関する
期待値:
SLAACアドレス
+
RAで選択されたルーターを使用する
Cisco IOSデフォルトルート動作
の場合、
設定で、
ipv6 address autoconfig default
を確認します。
さらに、
show ipv6 routers
で、
オンリンクルーター
ルーター有効期間
など、RA側の確認情報を取得します。
ページ025ではルーティング表を本格解析せず、
クライアント設定
+
受信RA
の確認までを扱います。
36. ルーター有効期間も確認情報になる
show ipv6 routersで、
有効期間 1800秒
と表示されていれば、そのルーター広告にはデフォルトルーターとして利用するための0以外の有効期間があります。
一方、
有効期間 0秒
なら、
そのRA送信元を
デフォルトルーターとして広告していない
という確認情報になります。
ページ025ではデフォルトルーター選択アルゴリズム全体までは扱いません。
37. コマンドは「見たいもの」から逆算する
コマンドを暗記だけで選ぶのではなく、
何を確認したいか
から判断します。
| 確認したいもの | 主なコマンド |
|---|---|
| インターフェース/アドレス一覧 | show ipv6 interface brief |
| 特定インターフェースの詳細IPv6状態 | show ipv6 interface <interface> |
| 設定されているIPv6コマンド | show running-config interface <interface> |
| DHCPv6クライアント状態 | show ipv6 dhcp interface <interface> |
| 受信RA/ルーター/プレフィックス/フラグ | show ipv6 routers <interface> |
この対応を使えることが重要です。
38. ケース 1:一覧でアドレスの存在を確認する
要件:
GigabitEthernet0/0
→ up/up
リンクローカル
→ 必要
グローバル側アドレス
→ 必要
出力:
GigabitEthernet0/0 [up/up]
FE80::21A:2BFF:FE3C:4D5E
2001:DB8:10:1::10
なら、
インターフェース状態
→ up/up
リンクローカル
→ 存在
グローバル側アドレス
→ 存在
です。
初動確認として期待状態と整合しています。
39. ケース 2:期待するアドレスと実際値が違う
期待値:
2001:db8:20:1::10/64
実際値:
2001:db8:20:2::10/64
なら、
期待するアドレス
≠
動作上のアドレス
です。
これは、
動作上のアドレス不一致
という確認結果です。
ページ025では、この不一致を正確に確定するところまで扱います。
40. ケース 3:SLAAC設定はあるがグローバルアドレスがない
設定:
interface GigabitEthernet0/0
ipv6 address autoconfig
動作上:
GigabitEthernet0/0 [up/up]
FE80::21A:2BFF:FE3C:4D5E
グローバル側アドレスがありません。
この場合、
show running-config
→ autoconfig設定あり
show ipv6 interface
→ グローバル側アドレスなし
まで確認できます。
次に確認すべきなのは、
show ipv6 routers GigabitEthernet0/0
です。
目的は、
RA受信
広告されたプレフィックス
自動設定情報
の確認です。
41. ケース 4:DHCPv6アドレスを確認する
設計:
ステートフルDHCPv6
出力:
GigabitEthernet0/0 is in client mode
Address State is OPEN
IA NA:
Address: 2001:db8:50::25/128
なら、
DHCPv6クライアント
→ 動作中
DHCPv6割り当て済みアドレス
→ 存在
という確認情報を得られます。
しかし、
デフォルトルーターも正常
まで、この出力だけから結論しません。
42. ケース 5:期待する方式がステートフルDHCPv6なのにSLAAC設定
期待値:
ステートフルDHCPv6
設定:
interface GigabitEthernet0/0
ipv6 address autoconfig
動作上:
2001:db8:60:1:21a:2bff:fe3c:4d5e
なら、
期待値割り当て
→ ステートフルDHCPv6
設定済み割り当て
→ SLAAC
動作結果
→ SLAACアドレス
です。
したがって、
割り当て方式不一致
を確認できます。
43. ケース 6:autoconfig defaultが要求されている
要件:
Cisco IOSクライアント
SLAACアドレス
+
RAルーターを利用する
デフォルトルート動作
設定:
interface GigabitEthernet0/0
ipv6 address autoconfig
なら、
autoconfig
→ 存在
defaultキーワード
→ なし
です。
ページ025で確定する確認結果は、
期待値
ipv6 address autoconfig default
実際値
ipv6 address autoconfig
という設定差分です。
根本原因に対する修正作業はページ026で扱います。
44. ケース 7:受信RAを確認する
設定:
ipv6 address autoconfig
出力:
Router FE80::1 on GigabitEthernet0/0
Lifetime 1800 sec
AddrFlag=0
OtherFlag=0
Prefix 2001:db8:70:1::/64 onlink autoconfig
なら、
RA送信元
→ 存在
ルーター有効期間
→ 0以外
広告されたプレフィックス
→ 2001:db8:70:1::/64
自動設定プレフィックス
→ 存在
と確認できます。
この情報を動作上のアドレスと比較します。
45. ケース 8:ステートレスDHCPv6の確認
期待値:
アドレス
→ SLAAC
DNS等
→ DHCPv6
実稼働では、
グローバルSLAACアドレス
→ 存在
しかし、
show ipv6 dhcp interface
で期待するDHCPv6サーバーや設定パラメータが確認できないとします。
この場合、
SLAACアドレス形成
→ 成立
DHCPv6追加情報側
→ 期待値状態を確認できない
と分離できます。
アドレスが存在するため、
IPv6割り当てすべて正常
と一括判定しません。
46. リンクローカル確認では2つのコマンドが有効
リンクローカルアドレスを確認する場合、
show ipv6 interface brief
で一覧確認できます。
特定インターフェースを詳細確認する場合は、
show ipv6 interface GigabitEthernet0/0
を使用します。
したがって、
一覧
→ brief
詳細
→ interface指定
と使い分けます。
47. よくある誤判断
誤り1:実行中設定だけで正常と判断する
設定と動作状態は別です。
誤り2:アドレスが存在すれば割り当て方式も正しい
期待する割り当て方式との比較が必要です。
誤り3:show ipv6 interface briefだけで静的/SLAAC/DHCPv6を確定する
設定やDHCPv6/RA出力と相関します。
誤り4:明示的リンクローカル設定がないからリンクローカルも存在しない
動作上の出力を確認します。
誤り5:show ipv6 dhcp interfaceでデフォルトルーターまで確認したと考える
デフォルトルーターはRA側の確認です。
誤り6:show ipv6 routersでDHCPv6割り当て済みアドレスまで確認できる
DHCPv6クライアント状態はshow ipv6 dhcp interfaceで確認します。
誤り7:ipv6 address autoconfigがあるからSLAACアドレスも必ず存在する
RA/プレフィックス/動作上のアドレスを確認します。
誤り8:SLAACアドレスがあるからautoconfig defaultも設定済み
defaultキーワードは実行中設定で確認します。
誤り9:アドレスのホスト部分だけ一致すれば正しい
アドレス全体とプレフィックスを比較します。
誤り10:RAフラグだけで実際のアドレス取得成功まで確定する
RA、DHCPv6クライアント、動作上のアドレスは別々に確認します。
誤り11:1つのコマンドですべて確認しようとする
欲しい情報に合わせて確認コマンドを選びます。
48. 確認コマンド選択流れ
IPv6アドレス一覧を見たい
↓
show ipv6 interface brief
特定インターフェースの
リンクローカル/アドレス/詳細状態を見たい
↓
show ipv6 interface <interface>
静的/autoconfig/
autoconfig default/
DHCPv6など
設定内容を見たい
↓
show running-config interface <interface>
DHCPv6クライアントの
アドレス状態/サーバー/
割り当て済みアドレスを見たい
↓
show ipv6 dhcp interface <interface>
受信RAの
ルーター/有効期間/
M・O/プレフィックスを見たい
↓
show ipv6 routers <interface>
49. IPv6確認全体の流れ
1. 期待状態を確認
↓
2. インターフェース状態と
アドレス一覧を確認
show ipv6 interface brief
↓
3. 特定インターフェースの
IPv6詳細状態を確認
show ipv6 interface
↓
4. 実行中設定を確認
↓
5. 静的/SLAAC/
DHCPv6など
設定方式を確認
↓
6. リンクローカルアドレスを確認
↓
7. グローバル側アドレスと
プレフィックスを確認
↓
8. SLAACなら
show ipv6 routersで
RA/プレフィックスを確認
↓
9. DHCPv6なら
show ipv6 dhcp interfaceで
クライアント状態を確認
↓
10. autoconfig default要件なら
実行中設定を確認
↓
11. 期待値と
設定/動作状態を比較
↓
12. 確認結果を確定
50. 最終的に判断できるようにすること
ページ025では最終的に、
show ipv6 interface brief
の用途を判断できる
インターフェースのup/up等を確認できる
実稼働IPv6アドレスの
存在を確認できる
リンクローカルアドレスを確認できる
show ipv6 interface <interface>
を詳細確認に使える
アドレスとプレフィックスを
期待値と比較できる
show running-config interface
でIPv6設定を確認できる
静的/autoconfig/
DHCPv6設定を
区別できる
設定と
動作状態を分離できる
show ipv6 dhcp interface
でDHCPv6クライアント状態を確認できる
DHCPv6割り当て済みアドレスと
デフォルトルーターを混同しない
show ipv6 routers
で受信RAを確認できる
RA送信元ルーターを確認できる
ルーター有効期間を確認できる
広告されたプレフィックスを確認できる
M/Oに関する
RA情報を確認できる
期待する割り当て方式と
実際値設定/結果を比較できる
Cisco IOS
ipv6 address autoconfig
の実稼働結果を確認できる
autoconfigと
autoconfig defaultの
設定差分を確認できる
目的に応じて
確認コマンドを選択できる
必要があります。
まとめ
IPv6確認では、
設定
と、
動作状態
を分離します。
最初の一覧確認では、
show ipv6 interface brief
を使用し、
インターフェース状態
リンクローカルアドレス
グローバル側アドレス
を素早く確認します。
特定インターフェースを詳しく見る場合は、
show ipv6 interface GigabitEthernet0/0
を使用します。
設定内容を見る場合は、
show running-config interface GigabitEthernet0/0
です。
これによって、
静的
autoconfig
autoconfig default
DHCPv6
など、設定された方式を確認します。
DHCPv6クライアント状態では、
show ipv6 dhcp interface GigabitEthernet0/0
を使用し、
クライアントモード
アドレス状態
既知サーバー
割り当て済みアドレス
などを確認します。
SLAACやRA側を確認する場合は、
show ipv6 routers GigabitEthernet0/0
を利用します。
ここでは、
RA送信元ルーター
ルーター有効期間
管理対象/その他情報
広告されたプレフィックス
自動設定情報
を確認できます。
重要なのは、
アドレスがある
=
期待状態を満たす
ではないことです。
確認するのは、
期待する割り当て方式
実行中設定
動作上のアドレス
プレフィックス
リンクローカルアドレス
RA状態
DHCPv6状態
の整合です。
ページ025での最終流れは、
期待値
↓
インターフェース概要
↓
インターフェース詳細
↓
実行中設定
↓
RA/DHCPv6状態
↓
動作上のアドレス
↓
割り当て方式
↓
期待値との比較
↓
確認結果
です。
次のページ026では、ページ019〜025までの確認情報を統合し、
症状整理
仮説作成
確認コマンド選択
根本原因特定
最小修正
修正後確認
まで進めるIPv6総合トラブルシューティングを扱います。
理解確認
このページの内容を14問で確認します。
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