試験項目 2.1.b · CCNA-042
Access Port / Trunk Port
ドメイン 2 · Switching and Network Access · Configure Network Infrastructure Connectivity
このページのゴール
Layer 2 Infrastructure InterfaceでAccess / Trunk Roleを識別し、複数VLANを運ぶTrunkを設定・確認できるようにする。
このページで学ぶこと
- Access Port Role
- Trunk Port Role
- switchport mode access
- switchport mode trunk
- Trunk Allowed VLAN
- Infrastructure Link Role 選択
- show interfaces switchport
- show interfaces trunk
1. レイヤー2インターフェースではアクセスかトランクかを判断する
レイヤー2スイッチポートとして動作するインターフェースでは、代表的に、
アクセスポートまたは、
トランクポートという役割を選択します。
どちらもレイヤー2インターフェースですが、運ぶVLANの考え方が異なります。
2. アクセスポートの基本役割
アクセスポートは、通常、
1つのデータVLANへ所属するレイヤー2ポートとして使用します。
概念:
エンドポイント
|
アクセスポート
|
VLAN 10です。
3. トランクポートの基本役割
トランクポートは、1本の物理リンク上で、
複数VLANのトラフィックを運ぶために使用します。
概念:
VLAN 10 ─┐
VLAN 20 ─┼─ トランクリンク
VLAN 30 ─┘です。
4. アクセスとトランクの最重要差
基本的には、
アクセス
→ 1つのデータVLANを扱うトランク
→ 複数VLANを同じ物理リンクで運ぶと区別します。
5. アクセス・トランクはどちらもレイヤー2
アクセスポートもトランクポートも、
レイヤー2スイッチポートです。
レイヤー3ルーテッドポートとは別の分類です。
6. インターフェースの役割を階層で考える
物理インターフェースはまず、
レイヤー2
または
レイヤー3を判断します。
レイヤー2なら、その次に、
アクセス
または
トランクを判断します。
7. ルーテッドポートとアクセスポート・トランクポートを混同しない
整理すると、
物理インターフェース
├─ レイヤー2スイッチポート
│ ├─ アクセスポート
│ └─ トランクポート
│
└─ レイヤー3ルーテッドポートです。
8. アクセスポートを明示的に設定する
レイヤー2インターフェースを静的アクセスポートとして設定する代表的コマンドは、
switchport mode accessです。
9. switchport mode accessはインターフェース設定
例:
interface GigabitEthernet1/0/10
switchport
switchport mode accessです。
10. switchport mode accessの意味
switchport mode accessは、そのインターフェースを、
静的アクセスポートとして動作させるための設定です。
11. アクセスポートは通常1つのデータVLANを扱う
通常のアクセスポートでは、そのポートに所属する1つのデータVLANとしてトラフィックを扱います。
例えば、
Gi1/0/10
→ VLAN 10という構成です。
12. アクセスポートの役割とVLAN番号を分けて考える
アクセスポートであることと、
どのVLANへ所属するかは別の設定要素です。
まずアクセスポートという役割を判断し、その上で所属するアクセスVLANを設定・確認します。
13. アクセスポートだから必ずVLAN 1とは限らない
アクセスポートは、
VLAN 10
VLAN 20
VLAN 100など、設計されたアクセスVLANへ所属できます。
14. アクセスポートの代表的な利用
例えば、
デスクトップPC
プリンタ
一般的な単一VLANエンドポイントなど、通常1つのデータVLANへ接続する端末の収容ではアクセスポートが代表的です。
端末の種類そのものではなく、そのリンクで扱うVLAN要件から役割を判断します。
15. インフラストラクチャリンクでもアクセスになる場合はある
スイッチ間リンクだから、
必ずトランクとは限りません。
もしリンク上で1つのVLANだけをレイヤー2延伸する設計なら、アクセスポート同士という構成も成立し得ます。
16. トランクポートを明示的に設定する
インターフェースを静的トランクポートとして設定する代表的コマンドは、
switchport mode trunkです。
17. switchport mode trunkはインターフェース設定
例:
interface GigabitEthernet1/0/1
switchport
switchport mode trunkです。
18. トランクポートは複数VLANを運べる
トランクポートでは、1つの物理リンクを複数VLANで共有できます。
例えば、
VLAN 10
VLAN 20
VLAN 30を同じスイッチ間リンクで運ぶことができます。
19. トランクの代表的トポロジ
スイッチA
Gi1/0/1
|
| トランク
|
Gi1/0/1
スイッチBこのリンク上で複数VLANを運びます。
20. トランクポートだから全VLANが必ず流れるとは限らない
インターフェースがトランクとして動作していても、
すべてのVLANトラフィックが必ず通るとは限りません。
許可VLANの設定も確認します。
21. トランク許可VLAN
トランク上で許可するVLANを制御する代表的設定は、
switchport trunk allowed vlanです。
22. 許可VLANリストを明示する
例えば、
interface GigabitEthernet1/0/1
switchport mode trunk
switchport trunk allowed vlan 10,20,30なら、トランク許可VLANリストとして、
10
20
30を指定しています。
23. 範囲でも指定できる
例えば、
switchport trunk allowed vlan 10-20のようにVLAN範囲を指定できます。
24. 複数の範囲やVLANも指定できる
例えば、
switchport trunk allowed vlan 10,20,30-40のような指定も可能です。
25. 許可VLANはトランクの役割とは別
switchport mode trunkはインターフェースをトランクモードへ設定します。
switchport trunk allowed vlan 10,20は、そのトランクで許可するVLANを指定します。
役割が異なります。
26. トランクモードなのに必要VLANが許可されていない場合
シナリオ:
トランク動作
許可VLAN = 10,20
要件 = VLAN 30も通すなら、
VLAN 30が許可VLANリストにないことが問題です。
27. トランク障害でモードだけを見ない
例えば、
switchport mode trunkが正しくても、必要なVLANが許可リストから除外されている場合があります。
そのため、
トランクモード
と
許可VLANを分けて確認します。
28. 許可VLANのデフォルト
一般的なCisco Catalystのトランクでは、許可VLANリストを明示的に制限していない場合、利用可能なVLANが広く許可されるデフォルト動作があります。
そのため、必要に応じて許可VLANリストを明示的に制限します。
29. 許可VLANを設定したときは現在値を確認する
例えば既存設定が、
switchport trunk allowed vlan 10,20であるインターフェースに対し、
switchport trunk allowed vlan 30と設定する場合、単純に「30を追加」と考えてはいけません。
30. addを使った追加
既存許可VLANリストへVLANを追加するときは、
switchport trunk allowed vlan add 30のようにaddを利用できます。
31. removeを使った削除
許可VLANリストから特定VLANを削除するときは、
switchport trunk allowed vlan remove 30のようにremoveを利用できます。
32. addなしの設定はリスト変更として考える
例えば、
switchport trunk allowed vlan 10,20の後に、
switchport trunk allowed vlan 30を設定する操作を、
10,20へ30を追加と覚えないようにします。
設定後の許可VLANリストを必ず確認します。
33. 許可VLAN変更後は確認する
変更後は、
show interfaces trunkや、
show interfaces <interface> switchportを使って、実際の許可VLAN状態を確認します。
34. インフラストラクチャリンクの役割は要件から選ぶ
ネットワークインフラストラクチャリンクでは、
接続相手がスイッチだからトランクと決めるのではなく、
そのリンクで何を運ぶ必要があるかを確認します。
35. 1つのVLANだけのレイヤー2延伸
要件:
スイッチAとスイッチB間で
VLAN 10だけをレイヤー2延伸なら、
レイヤー2アクセスリンクという構成も可能です。
36. 複数VLANを延伸する場合
要件:
スイッチAとスイッチB間で
VLAN 10
VLAN 20
VLAN 30
を同時に運ぶなら、
トランクが適しています。
37. スイッチ間だからトランクではなく要件で判断する
スイッチ ↔ スイッチというトポロジだけでは不十分です。
1つのVLANか
複数VLANかを確認します。
38. スイッチ―ルータ間でも構成によって役割が違う
スイッチとルータの接続でも、
直接ルーテッドリンクならスイッチ側はレイヤー3ルーテッドポートになります。
一方、
複数VLANを1本のリンクでルータへ運ぶ設計ではレイヤー2トランクが使用される場合があります。
39. インフラストラクチャリンク選択を整理する
1つのVLANのレイヤー2延伸
→ アクセスを検討複数VLANのレイヤー2延伸
→ トランクポイントツーポイントレイヤー3
→ ルーテッドポートと要件から判断します。
40. アクセスとトランクを物理リンクupだけで判断しない
インターフェースが、
up/upでも、
アクセス
トランクのどちらとして動作しているかは別の確認です。
41. 実行中設定を確認する
例えば、
show running-config interface GigabitEthernet1/0/1でインターフェース設定を確認できます。
42. アクセス設定の例
interface GigabitEthernet1/0/10
switchport
switchport mode accessなら、静的アクセスモードとして設定されています。
43. トランク設定の例
interface GigabitEthernet1/0/1
switchport
switchport mode trunk
switchport trunk allowed vlan 10,20,30なら、
トランクモード
と
許可VLAN 10,20,30が設定されています。
44. 設定モードと動作モードを分ける
インターフェースには、
管理モードと、
動作モードという考え方があります。
設定したモードと、現在実際に動作しているモードを区別します。
45. show interfaces switchport
レイヤー2インターフェースのスイッチポート情報を確認する代表的コマンドは、
show interfaces GigabitEthernet1/0/1 switchportです。
46. show interfaces switchportで確認する情報
プラットフォームやIOS XEリリースによって表示形式は異なりますが、代表的には、
Switchport
Administrative Mode
Operational Mode
Access Mode VLAN
Trunking Native Mode VLAN
Trunking VLANs Enabledなどを確認できます。
47. 管理モードを見る
例えば、
Administrative Mode: static accessなら、設定上アクセスモードへ設定されていることを示します。
48. 動作モードを見る
例えば、
Operational Mode: static accessや、
Operational Mode: trunkなどから、現在の動作役割を判断します。
49. 設定済みトランクか確認する
例えば、
Administrative Mode: trunk
Operational Mode: trunkなら、
設定上トランク
と
現在もトランクとして動作していると判断できます。
50. 設定済みアクセスか確認する
例えば、
Administrative Mode: static access
Operational Mode: static accessなら静的アクセスポートとして動作しています。
51. show interfaces switchportは許可VLAN確認にも使える
トランクインターフェースでは、
Trunking VLANs Enabledなどの情報から許可VLAN状態を確認できる場合があります。
52. インターフェース指定で対象を絞る
例えば、
show interfaces GigabitEthernet1/0/1 switchportなら、対象インターフェースのスイッチポート情報を集中して確認できます。
53. show interfaces trunk
現在のトランク情報を確認する代表的コマンドは、
show interfaces trunkです。
54. show interfaces trunkはトランク確認に特化する
代表的な出力では、
Port
Mode
Encapsulation
Status
Native vlanなどが表示されます。
さらに、
Vlans allowed on trunkも確認できます。
55. トランク状態を見る
例:
Port Mode Encapsulation Status Native vlan
Gi1/0/1 on 802.1q trunking 1なら、そのポートが現在トランクとして動作していることを示します。
56. show interfaces trunkで許可VLANを見る
例:
Port Vlans allowed on trunk
Gi1/0/1 10,20,30なら、
VLAN 10
VLAN 20
VLAN 30が許可リストに含まれています。
57. 許可とアクティブを区別する
show interfaces trunkでは、プラットフォームによって、
Vlans allowed on trunkに加えて、
Vlans allowed and active in management domainなどが表示されます。
58. 許可VLANにあるだけではアクティブとは限らない
例えば、
Port Vlans allowed on trunk
Gi1/0/1 10,20,30でも、
Port Vlans allowed and active in management domain
Gi1/0/1 10,20なら、
VLAN 30は許可リストにはあるが
現在アクティブVLANとして扱われていないことを示す材料になります。
59. 転送中VLAN表示もある
show interfaces trunkでは、さらに、
Vlans in spanning tree forwarding state and not prunedという情報が表示される場合があります。
60. 転送欄はSTPによる現在の転送状態を示す
show interfaces trunkの、
Vlans in spanning tree forwarding state and not prunedという欄は、そのトランクで現在転送可能なVLANを確認する材料になります。
これは許可VLANやアクティブVLANとは別の観点で、STPの状態やpruningの結果も反映され得ます。
61. 許可・アクティブ・転送を区別する
整理すると、
許可
→ トランク設定上許可アクティブ
→ スイッチ上でアクティブなVLANとして認識転送
→ 現在そのトランクで転送可能な状態という異なる観点があります。
62. トランク許可VLAN問題の基本シナリオ
要件:
VLAN 10
VLAN 20
VLAN 30
をスイッチ間で運ぶ実際:
show interfaces trunk
Port Vlans allowed on trunk
Gi1/0/1 10,20なら、
VLAN 30が許可VLANリストにないことが直接的な問題です。
63. 必要VLANを許可リストへ追加する
前のシナリオで設計上VLAN 30も必要なら、
interface GigabitEthernet1/0/1
switchport trunk allowed vlan add 30のように追加できます。
64. 修正後は再確認する
show interfaces trunkで、
Port Vlans allowed on trunk
Gi1/0/1 10,20,30となったことを確認します。
65. トランク両端の許可VLANを確認する
スイッチ間トランクでは、一方だけを確認して終わりません。
スイッチA許可VLAN
と
スイッチB許可VLANを比較します。
66. 一方だけVLAN 30を許可しても十分ではない
例えば、
スイッチA
許可VLAN:10,20,30
スイッチB
許可VLAN:10,20なら、VLAN 30をエンドツーエンドで正常に運べる設定とは言えません。
67. トランクの役割も両端で確認する
スイッチA:
switchport mode trunkスイッチB:
switchport mode accessなら、両端のレイヤー2役割が一致していません。
68. インフラストラクチャリンクでは両端確認が重要
スイッチ間レイヤー2リンクでは、
スイッチA
と
スイッチBの、
役割
許可VLAN
動作状態を比較します。
69. アクセスリンクの両端例
要件:
スイッチ間でVLAN 100だけを延伸構成:
スイッチAポート
アクセス
スイッチBポート
アクセスという設計が可能です。
70. トランクリンクの両端例
要件:
スイッチ間でVLAN 10,20,30を延伸構成:
スイッチAポート
トランク
スイッチBポート
トランクとし、必要なVLANを許可リストへ含めます。
71. アクセス・トランク選択で「機器種別」だけを見ない
次の判断は避けます。
PCだからアクセス
スイッチだからトランク
ルータだからルーテッド機器種別は手掛かりになりますが、最終的にはリンク要件を確認します。
72. スイッチ間でも1つのVLANならアクセスが成立し得る
例えば専用のレイヤー2VLANだけを2台のスイッチ間で延伸する場合、アクセスリンクとして設計されることがあります。
73. スイッチ間で複数VLANならトランクが代表的
複数のVLANを同じ物理リンクへ多重化する要件なら、トランクが代表的な選択です。
74. トランクポートの主目的を理解する
トランクの価値は、
VLANごとに物理ケーブルを1本ずつ用意せず
複数VLANを1本のリンクで運べることです。
75. VLAN数だけ物理リンクを増やす必要がない
例えば、
VLAN 10
VLAN 20
VLAN 30を2台のスイッチ間で運ぶ場合、トランクを使えば1本の物理リンクで共有できます。
76. 802.1Qタグとトランクの役割を区別する
トランクでは、複数VLANを1本の物理リンクで識別して運ぶために802.1Qを利用します。
トランク
→ 複数VLANを1本の物理リンクで運ぶ役割802.1Qタグ
→ フレームが属するVLANを識別するための情報役割の選択と、タグの内部構造は異なる観点として区別します。
77. ネイティブVLANはトランクの追加要素として区別する
show interfaces trunkでは、
Native vlanという実出力フィールドが表示される場合があります。
ネイティブVLANはトランクに関係する設定要素ですが、アクセスポートかトランクポートかという役割選択とは別に確認します。
78. アクセスポートの役割とフレーム処理を区別する
アクセスポートは通常1つのデータVLANを扱うレイヤー2ポートです。
一方、アクセスポートとトランクポートの境界でフレームへVLAN情報をどのように対応付けるかは、802.1Qによるフレーム処理の観点です。
ポートの役割と、
フレーム上のVLAN識別を分けて考えます。
79. 静的モードと動的トランクネゴシエーションを区別する
Ciscoスイッチでは、プラットフォームや設定によって動的トランクネゴシエーションが関係する場合があります。
一方、
switchport mode access
switchport mode trunkは、意図するアクセスポートまたはトランクポートの役割を明示する静的設定です。
静的に設定された役割と、動的ネゴシエーションによる動作を区別します。
80. 静的モードを明示すると役割が分かりやすい
インフラストラクチャ設定では、
switchport mode trunkや、
switchport mode accessによって意図する役割を明示できます。
81. トランク確認を実行中設定だけで終わらない
実行中設定に、
switchport mode trunkがあっても、
現在動作中のトランクかを確認するため、
show interfaces trunkや、
show interfaces <interface> switchportを使用します。
82. アクセス確認でも動作モードを見る
switchport mode accessが設定にあることに加え、
show interfaces <interface> switchportで動作モードを確認します。
83. 設定状態と動作状態
トラブルシューティングでは、
設定モード
↓
動作モードを分けて確認します。
84. アクセスポート確認フロー
要件
↓
1つのデータVLANを扱うレイヤー2リンクか
↓
switchport mode access
↓
show interfaces switchport
↓
管理モード・動作モード確認です。
85. トランクポート確認フロー
要件
↓
複数VLANを運ぶか
↓
switchport mode trunk
↓
許可VLAN設定
↓
show interfaces switchport
↓
show interfaces trunkです。
86. 許可VLAN確認フロー
必要なVLANを確認
↓
設定済み許可VLANリスト
↓
show interfaces trunk
↓
必要VLANが許可されているか
↓
両端で一致しているかと進めます。
87. 役割不一致シナリオ
要件:
VLAN 10,20,30を
スイッチAとスイッチB間で運ぶスイッチA:
switchport mode trunkスイッチB:
switchport mode accessなら、
スイッチB側役割不一致です。
88. 役割不一致の修正
要件がトランクなら、対応インターフェースを、
switchport mode trunkへ設定します。
その後動作状態を確認します。
89. 許可VLAN不足シナリオ
両端トランクでも、
スイッチA許可
10,20,30
スイッチB許可
10,20ならVLAN 30の通過に必要な設定が揃っていません。
90. 許可VLAN不足の修正
スイッチBでVLAN 30を追加する要件なら、
switchport trunk allowed vlan add 30のように修正します。
91. 修正後は両端再確認する
show interfaces trunkを両スイッチで確認し、
VLAN 30が必要なトランクへ許可されていることを確認します。
92. show interfaces trunkに対象ポートが出ない場合
期待するポートがshow interfaces trunkのトランキングポート一覧へ現れない場合、
現在動作中のトランクとして成立しているかを確認します。
93. 対象ポートがないから許可VLANだけ直さない
ポート自体がトランクとして動作していない場合、
許可VLANリストだけを変更しても根本原因を解決しない可能性があります。
先にポート役割・動作モードを確認します。
94. show interfaces switchportで役割を確認する
対象ポートが期待どおりトランクになっていないなら、
show interfaces <interface> switchportで、
管理モード
動作モードを確認します。
95. アクセスポートでshow interfaces trunkを主確認にしない
アクセスポートの役割確認では、
show interfaces <interface> switchportのほうが直接的です。
show interfaces trunkは現在のトランク情報確認を主目的とします。
96. 確認コマンドを目的で使い分ける
| 確認したいこと | 代表的コマンド |
|---|---|
| インターフェース設定 | show running-config interface ... |
| アクセス・トランクの管理・動作モード | show interfaces ... switchport |
| 現在のトランクポート | show interfaces trunk |
| トランク許可VLAN | show interfaces trunk・show interfaces ... switchport |
97. アクセスポートの判断材料
例えば、
Administrative Mode: static access
Operational Mode: static accessなら、アクセスポートとして設定・動作していることを示します。
98. トランクポートの判断材料
例えば、
Administrative Mode: trunk
Operational Mode: trunkなら、トランクポートとして設定・動作していることを示します。
99. トランク許可VLANを判断する材料
例えば、
Port Vlans allowed on trunk
Gi1/0/1 10,20,30なら、そのトランクの許可VLANリストに10、20、30が含まれています。
100. インフラストラクチャリンク選択シナリオ1
要件:
2台のスイッチ間で
VLAN 10だけを延伸なら、
アクセスリンクでも要件を満たせる可能性があります。
101. インフラストラクチャリンク選択シナリオ2
要件:
2台のスイッチ間で
VLAN 10
VLAN 20
VLAN 30
を同時に延伸なら、
トランクリンクを選択します。
102. インフラストラクチャリンク選択シナリオ3
要件:
マルチレイヤースイッチとルータを
ポイントツーポイントIPリンクで接続なら、
アクセス
トランクではなくレイヤー3ルーテッドリンクを選択します。
103. 要件を3択で整理する
1つのVLANのレイヤー2
→ アクセス複数VLANのレイヤー2
→ トランクレイヤー3ポイントツーポイント
→ ルーテッドポートと考えると整理しやすくなります。
104. 問題パターン1:アクセスポートの役割
説明:
レイヤー2インターフェースとして
通常1つのデータVLANを扱うなら、
アクセスポートです。
105. 問題パターン2:トランクポートの役割
説明:
1本の物理リンクで
複数VLANを運ぶなら、
トランクポートです。
106. 問題パターン3:静的アクセスモード
インターフェースを静的アクセスポートへ設定するコマンド:
switchport mode accessです。
107. 問題パターン4:静的トランクモード
インターフェースを静的トランクポートへ設定するコマンド:
switchport mode trunkです。
108. 問題パターン5:許可VLAN
トランク上でVLAN 10、20、30だけを許可する代表例:
switchport trunk allowed vlan 10,20,30です。
109. 問題パターン6:インフラストラクチャリンクの役割
要件:
スイッチ間で複数VLANを同時に運ぶなら、
トランクを選択します。
110. 問題パターン7:スイッチポート確認
対象インターフェースのアクセス・トランクの役割を詳しく確認:
show interfaces GigabitEthernet1/0/1 switchportです。
111. 問題パターン8:トランク確認
現在のトランクポートと許可VLAN等を確認:
show interfaces trunkです。
112. 問題パターン9:アクセス設定
要件:
インターフェースを静的アクセスポートとして利用なら、
switchport mode accessを使用します。
アクセスポート役割とコマンドを対応させます。
113. 問題パターン10:トランク設定
要件:
1本のスイッチリンクで複数VLANを運ぶなら、
switchport mode trunkを使用します。
トランクポート役割とコマンドを対応させます。
114. 問題パターン11:許可VLANと役割選択
要件:
スイッチAとスイッチB間で
VLAN 10,20,30を運ぶなら、
トランクの役割
と
許可VLAN 10,20,30を確認します。
115. 問題パターン12:2つのshowコマンド
インターフェース単位で管理・動作スイッチポートモードを確認
→ show interfaces ... switchport現在のトランクポートと許可VLANを確認
→ show interfaces trunkと使い分けます。
116. よくある誤り:スイッチ間は必ずトランク
スイッチ間でも1つのVLANだけをレイヤー2延伸する設計なら、アクセスリンクが成立する場合があります。
要件を確認します。
117. よくある誤り:トランクなら全VLANが必ず通る
トランクでも許可VLANリストにより、通過可能なVLANを制御できます。
118. よくある誤り:switchport mode trunkだけ見れば十分
トランクの役割だけでなく、
許可VLAN
動作モードも確認します。
119. よくある誤り:許可VLANにあれば必ず転送中
許可VLANリストと、アクティブ・転送状態は別の情報です。
show interfaces trunkの各欄を区別します。
120. よくある誤り:片側だけ確認する
スイッチ間トランクでは、
スイッチA
と
スイッチB両端の役割と許可VLANを確認します。
121. よくある誤り:addを付けなくても追加になると思う
既存許可VLANリストへ追加する目的なら、
switchport trunk allowed vlan add <vlan>を使用します。
設定後は実際のリストを確認します。
122. よくある誤り:アクセスとレイヤー2を同義と考える
アクセスはレイヤー2スイッチポートの1つの役割です。
レイヤー2スイッチポートにはトランクもあります。
123. よくある誤り:トランクとレイヤー3ルーテッドポートを混同する
トランクは、
複数VLANを運ぶレイヤー2インターフェースです。
ルーテッドポートは、
物理インターフェース自身がIPアドレスを持つレイヤー3インターフェースです。
124. よくある誤り:show interfaces trunkだけでアクセスポートも調べる
show interfaces trunkはトランク情報確認が中心です。
アクセス・トランクの役割をインターフェース単位で詳しく確認するなら、
show interfaces <interface> switchportを使用します。
125. 設定と動作状態を対応させる
switchport mode access
↓
管理モード:アクセス
↓
動作モード:アクセスを確認switchport mode trunk
↓
管理モード:トランク
↓
動作モード:トランクを確認と考えます。
126. トランクでは許可VLANも追加確認する
動作中のトランクまで確認した後、
必要VLANが許可リストにあるかを確認します。
127. トランクのエンドツーエンド確認
スイッチA
トランクの役割
許可VLAN:10,20,30スイッチB
トランクの役割
許可VLAN:10,20,30のように、両端で要件と整合していることを確認します。
128. 許可リストが片側だけ異なる例
スイッチA
10,20,30
スイッチB
10,20の場合、VLAN 30についてエンドツーエンド設定が一致していません。
129. 役割修正と許可VLAN修正を分ける
ポートがアクセス
→ 役割問題ポートはトランクだが必要VLANなし
→ 許可VLAN問題と分離します。
130. 一度に無関係な設定を変えない
許可VLANだけが問題なのに、
アクセス・トランクモード
IPアドレス
STPプライオリティまで同時に変更する必要はありません。
判断材料に対応する設定を修正します。
131. 修正後確認
役割を変更したなら、
show interfaces <interface> switchportで動作モードを確認します。
許可VLANを変更したなら、
show interfaces trunkで許可VLANを確認します。
132. アクセス確認の最終形
要件
1つのVLANのレイヤー2
↓
switchport mode access
↓
show interfaces switchport
↓
管理モード・動作モード:アクセスを確認です。
133. トランク確認の最終形
要件
複数VLANのレイヤー2
↓
switchport mode trunk
↓
許可VLAN設定
↓
show interfaces switchport
↓
動作中のトランク
↓
show interfaces trunk
↓
許可VLAN確認です。
134. インフラストラクチャの役割選択の最終形
何を運ぶリンクか
↓
1つのVLANのレイヤー2
→ アクセス複数VLANのレイヤー2
→ トランクIPルーティング境界
→ レイヤー3ルーテッドポートです。
135. トランクの役割と802.1Qの仕組みを結び付ける
トランクは、
複数VLANを1本のリンクで運ぶレイヤー2の役割です。
802.1Qは、その共有リンク上でフレームのVLANを識別するための仕組みとして関係します。
トランクの役割
→ 複数VLANを運ぶ
802.1Q
→ VLAN識別情報をフレームへ持たせるという関係で整理します。
136. ネイティブVLANはトランクの設定要素として分離する
show interfaces trunkではネイティブVLAN情報を確認できます。
Native vlanは実出力上のフィールド名です。
ネイティブVLANの動作・設定・不一致・タグ付けの扱いは、アクセスポートとトランクポートの役割選択とは別の設定要素として区別します。
137. 最終判断フロー
レイヤー2インフラストラクチャリンク
↓
何個のVLANを運ぶか
├─ 通常1つ
│ ↓
│ アクセスの役割を検討
│ ↓
│ switchport mode access
│ ↓
│ show interfaces switchport
│
└─ 複数
↓
トランクの役割
↓
switchport mode trunk
↓
必要な許可VLAN
↓
show interfaces switchport
↓
show interfaces trunk
↓
両端の役割・許可VLAN確認138. トラブルシューティングフロー
必要VLANが通らない
↓
対象リンクはレイヤー2か
↓
アクセス・トランク要件確認
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管理モード確認
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動作モード確認
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トランクなら許可VLAN確認
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両端比較
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必要な設定だけ修正
↓
再度showコマンドで確認です。
139. 最終的に判断できるようにすること
次の対応を確実にします。
1つのデータVLANのレイヤー2ポート
→ アクセス複数VLANを運ぶレイヤー2ポート
→ トランク静的アクセス
→ switchport mode access静的トランク
→ switchport mode trunkトランクVLAN制御
→ switchport trunk allowed vlanスイッチポート役割確認
→ show interfaces ... switchportトランク・許可VLAN確認
→ show interfaces trunkまとめ
レイヤー2スイッチポートでは、代表的に、
アクセスポートと、
トランクポートを区別します。
アクセスポートは通常、
1つのデータVLANを扱い、
switchport mode accessで静的アクセスモードへ設定できます。
トランクポートは、
複数VLANを1本の物理リンクで運び、
switchport mode trunkで静的トランクモードへ設定できます。
必要に応じて、
switchport trunk allowed vlan 10,20,30のように許可VLANを制御します。
重要なのは、
トランクである
=
すべてのVLANが必ず通るではないことです。
確認では、
show interfaces <interface> switchportで、
管理モード
動作モード
Trunking VLANs Enabledなどを確認し、
show interfaces trunkで、
現在のトランクポート
トランク状態
許可VLAN
アクティブVLAN
転送中VLANなどを確認します。
インフラストラクチャリンクでは、
1つのVLANのレイヤー2延伸
→ アクセスを検討複数VLANのレイヤー2延伸
→ トランクレイヤー3境界
→ ルーテッドポートと要件から役割を選択します。
スイッチ間トランクでは両端について、
役割
動作モード
許可VLANを比較し、
ポート自体がトランクでないのか、
トランクだが必要VLANが許可されていないのかを分けて判断できることが重要です。
理解確認
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