試験項目 2.1.c · CCNA-046
EtherChannel Fundamentals
ドメイン 2 · Switching and Network Access · Configure Network Infrastructure Connectivity
このページのゴール
EtherChannelで複数Physical Linkを1つのLogical Port-Channelとして扱う概念と、L2/L3 EtherChannelの基本構造を理解する。
このページで学ぶこと
- EtherChannel Physical Member
- Logical Port-Channel Interface
- EtherChannel Aggregate Capacity
- EtherChannel Link Redundancy
- Layer 2 vs Layer 3 EtherChannel
- EtherChannel Member Compatibility
- Port-Channel as Configuration Point
1. EtherChannelとは何か
EtherChannelは、複数の物理Ethernetリンクをまとめ、1つの論理リンクとして扱う技術です。
たとえばスイッチ間に2本のEthernetリンクがある場合、それぞれを完全に独立したリンクとして扱うのではなく、1つの論理Port-Channelとしてバンドルできます。
SW1 SW2
Gi1/0/1 ───────────────── Gi1/0/1
Gi1/0/2 ───────────────── Gi1/0/2
\ /
\ EtherChannel /
Port-Channel
重要なのは、
複数の物理インターフェース
↓
1つの論理インターフェース
として扱う点です。
2. 物理リンクと論理リンクを分ける
EtherChannelでは、物理インターフェースと論理Port-Channelを分けて考えます。
物理
Gi1/0/1
Gi1/0/2
論理
Port-channel1
Gi1/0/1とGi1/0/2は実際に存在する物理インターフェースです。
Port-channel1は、それらをバンドルとして扱うための論理インターフェースです。
3. EtherChannel物理メンバー
EtherChannelへ参加している個々の物理Ethernetインターフェースをメンバーとして考えます。
Port-channel1
├─ Gi1/0/1
└─ Gi1/0/2
この場合、
Gi1/0/1
Gi1/0/2
が物理メンバーです。
4. メンバーはPort-Channelそのものではない
物理メンバーと論理Port-Channelは同じものではありません。
Gi1/0/1
→ 物理メンバー
Port-channel1
→ 論理インターフェース
問題文やコマンド出力では、この2つを区別して読みます。
5. 複数メンバーを1つに束ねる
EtherChannelを形成すると、複数メンバーを1つの論理バンドルとして扱えます。
Gi1/0/1 ─┐
├─ Port-channel1
Gi1/0/2 ─┘
上位のネットワーク機能からは、個々のメンバーではなく論理Port-Channelとして扱われる場面があります。
6. 論理Port-Channelインターフェース
EtherChannelの論理インターフェースは一般にPort-Channelとして表現されます。
たとえば、
Port-channel1
は論理インターフェースです。
ケーブルそのものの名前ではありません。
7. 物理メンバーとPort-Channelの対応
次の構造を整理します。
物理メンバー
Gi1/0/1
Gi1/0/2
Gi1/0/3
↓ バンドル
論理インターフェース
Port-channel1
物理インターフェースが複数存在していても、論理レイヤでは1つのインターフェースとして扱うことがEtherChannelの基本です。
8. 上位機能から論理インターフェースとして扱う
正しく形成されたEtherChannelでは、スイッチングやルーティングなどの上位機能から論理Port-Channelとして扱えるようになります。
物理メンバーA ─┐
物理メンバーB ─┼→ 論理Port-Channel
物理メンバーC ─┘
これにより複数リンクを1つの論理パスとして管理できます。
9. EtherChannelを使用する主な理由
EtherChannelを利用する主な目的として、次があります。
- 複数リンクの容量を利用する
- トラフィックをメンバー間へ分散する
- 一部メンバー障害時のリンク冗長性を得る
- 複数物理インターフェースを1つの論理インターフェースとして管理する
これらを個別に理解します。
10. 総合帯域
複数の物理リンクをバンドルとして利用することで、Port-Channel全体として利用可能な総合的な転送容量を増やせます。
たとえば同等のリンクが複数メンバーとして存在する場合、複数通信フローをメンバーへ分散できます。
トラフィック
↓
Port-channel
├─ メンバー1
├─ メンバー2
└─ メンバー3
11. 「帯域を束ねる」の意味
EtherChannelを、
複数リンク
→ バンドル
→ 複数メンバーを利用可能
という意味で理解します。
ただし、
1つの通信フローが
必ず全メンバーの帯域を同時に合計利用する
という意味ではありません。
12. トラフィック分散
EtherChannelではトラフィックをメンバーへ分散できます。
Ciscoプラットフォームでは、送信元・宛先のMACアドレスやIPアドレスなどを利用する負荷分散ロジックによってメンバーが選択される構成があります。
具体的なアルゴリズムや選択項目はプラットフォームや設定によって異なる場合があります。
13. 1つのフローと総合帯域を混同しない
たとえば1Gbpsのメンバーを4本バンドルした場合、
Port-Channel全体
→ 複数メンバーを利用できる
という総合帯域の利点があります。
しかし、
単一フロー
→ 必ず4Gbps
とは限りません。
特定のフローは通常、負荷分散ロジックによって選ばれたメンバーを利用します。
14. 複数フローでメンバーを利用する
複数の通信フローが存在する場合、異なるフローが異なるメンバーへ割り当てられることで、バンドル全体として複数リンクの帯域を利用できます。
フローA → メンバー1
フローB → メンバー2
フローC → メンバー3
これがEtherChannelの総合帯域を考える基本です。
15. EtherChannelリンク冗長性
EtherChannelでは複数メンバーを利用するため、一部メンバーに障害が発生しても、利用可能なメンバーが残っていれば論理Port-Channelを継続できる構成があります。
メンバー1 ─ アップ
メンバー2 ─ ダウン
メンバー3 ─ アップ
↓
Port-Channel
残存メンバーを利用
16. 1本のメンバー障害とPort-Channel障害を分ける
次の2つを同一視しません。
物理メンバー1本 ダウン
と、
論理Port-Channelダウン
は別の状態です。
メンバーが1本ダウンしても、残りの適切なメンバーで論理Port-Channelが継続できる場合があります。
17. 冗長性は「1本を待機させる」こととは限らない
EtherChannelのメンバーは、単純に、
1本だけ稼働
残りはすべて待機
として使う技術ではありません。
正常な複数メンバーをバンドルとして利用しながら、メンバー障害時には残存メンバーを利用できることが重要です。
18. メンバー障害後の帯域
メンバーが1本失われてもPort-Channelが継続する場合、利用可能なメンバー数が減るため、総合帯域も変化します。
障害前
メンバー4本
障害後
メンバー3本
論理インターフェースが継続していても、利用可能な物理帯域まで完全に同じとは限りません。
19. 「メンバー障害=通信断」と即断しない
問題文で1本の物理メンバーがダウンしている場合、
EtherChannel全体も必ずダウン
とは判断しません。
残存メンバーの状態と論理Port-Channelの状態を分けて考えます。
20. 反対に「必ず継続」とも断定しない
一部メンバーが残っていれば、一般にはPort-Channelを継続できる構成があります。
ただし、必要メンバー数に関する設定やその他の状態によって論理インターフェースの結果が変わる場合があります。
したがって、
1本残っていれば例外なく必ずアップ
という絶対表現も避けます。
21. EtherChannelとループの考え方
複数の並列Ethernetリンクをそれぞれ独立したレイヤ2リンクとして扱う場合、レイヤ2ループ防止との関係を考える必要があります。
正しく形成されたレイヤ2EtherChannelでは、バンドルを1つの論理リンクとして扱えることが重要です。
ここでの要点は、正しく形成されたレイヤ2EtherChannelをSTPから1つの論理リンクとして扱えることです。
22. 物理本数と論理本数
2本の物理メンバーをEtherChannelにした例では、
物理リンク = 2本
論理Port-Channel = 1
と整理できます。
物理リンクが消えるわけではありません。
論理的な見方として1つにまとめられます。
23. レイヤ2EtherChannel
EtherChannelはレイヤ2で利用できます。
レイヤ2Port-Channelはスイッチポートとして扱う論理インターフェースです。
物理メンバー
↓
レイヤ2Port-Channel
↓
スイッチング
アクセスやトランクなどのレイヤ2属性と関連する構成があります。
基本概念では、レイヤ2Port-Channelがスイッチポートとして動作する点を押さえます。
24. レイヤ2EtherChannelの代表的な利用
スイッチ同士を複数物理リンクで接続し、それらを1つの論理レイヤ2リンクとして利用する構成が代表例です。
スイッチA
||||
|||| EtherChannel
||||
スイッチB
複数VLANを運ぶトランクEtherChannelとして利用する構成もあります。
25. レイヤ3EtherChannel
EtherChannelはレイヤ3ルーテッドインターフェースとして利用することもできます。
物理メンバー
↓
レイヤ3Port-Channel
↓
ルーティング
つまりEtherChannelはレイヤ2専用ではありません。
26. レイヤ2とレイヤ3の基本差
基本的には次のように分類します。
| 種類 | 論理Port-Channelの役割 |
|---|---|
| レイヤ2EtherChannel | スイッチポートとしてレイヤ2フォワーディング |
| レイヤ3EtherChannel | ルーテッドインターフェースとしてレイヤ3フォワーディング |
どちらの場合も、複数物理メンバーを1つの論理Port-Channelとして扱う基本構造は共通です。
27. L2・L3の共通部分
レイヤ2とレイヤ3で用途は異なりますが、
複数物理メンバー
↓
1つの論理Port-Channel
というEtherChannelの基本構造は同じです。
28. L2・L3の役割を混在させない
1つのEtherChannelバンドルへ参加するメンバーは、レイヤ2・レイヤ3の役割を含めて互換性のある状態にする必要があります。
メンバーA = レイヤ2
メンバーB = レイヤ3
のような不整合を、正常な1つのバンドルとして考えません。
29. メンバー互換性
EtherChannelへ参加する物理メンバーには、互換性のある設定・特性が必要です。
代表的には、
- 速度
- デュプレックス
- レイヤ2・レイヤ3の役割
- アクセス・トランクなどのスイッチポート属性
- VLAN関連属性
などを整合させる必要があります。
具体的に検査される項目や動作にはプラットフォーム差があります。
30. なぜメンバー互換性が必要なのか
論理Port-Channelは複数メンバーを1つのインターフェースとして扱います。
そのためメンバー同士が大きく異なる動作を持つと、1つの論理インターフェースとして一貫したフォワーディングを行えません。
メンバーA ─ トランク
メンバーB ─ アクセス
のような不整合は、正常な同一バンドルの前提と合いません。
31. 速度の整合
同じEtherChannelへ参加するメンバーでは、速度の互換性が重要です。
たとえば、
メンバーA = 1Gbps
メンバーB = 1Gbps
のように、バンドルとして利用可能な条件を整えます。
異なる速度を自由に混在できると考えないようにします。
32. デュプレックスの整合
EtherChannelメンバーではデュプレックスなど物理層・リンク層のパラメータも互換性が必要になります。
試験問題でメンバーごとに明確な不整合が提示されている場合は、
同じバンドルとして参加可能か
を疑います。
33. スイッチポートの役割の整合
レイヤ2EtherChannelで、
メンバーA = アクセス
メンバーB = トランク
のように役割が食い違う状態を正常なバンドル設計とは考えません。
論理Port-Channelの役割とメンバーの設定を整合させます。
34. VLAN属性の整合
レイヤ2EtherChannelでは、アクセスVLANやトランク関連属性など、論理レイヤ2動作に影響するパラメータも重要です。
メンバーごとに相互矛盾する設定を意図的に持たせるのではなく、Port-Channelとして一貫した動作になるようにします。
35. メンバー互換性は「全部の値が同一」という意味ではない
互換性を、
全コマンド
全パラメータ
すべて文字列として完全一致
と単純化しません。
EtherChannel形成や論理動作に必要なパラメータが互換性を持っていることが重要です。
詳細な判定はプラットフォームやEtherChannel方式によって異なる場合があります。
36. 互換性が取れないメンバー
必要なパラメータが一致しないメンバーは、期待するEtherChannelへ正常参加できない場合があります。
Port-channel
├─ メンバーA → 参加
└─ メンバーB → 不整合
互換性が取れない場合は、参加条件を満たしていないパラメータを切り分ける必要があります。
37. 設定ポイントとしてのPort-Channel
EtherChannelでは論理インターフェースであるPort-Channelを設定ポイントとして扱うことが重要です。
物理メンバー
↓
Port-channel
↓
論理設定
複数メンバーへ論理属性を別々に矛盾させて設定する考え方ではありません。
38. 論理属性はPort-Channelへ
バンドル全体に関係する論理設定は、Port-Channelインターフェースを中心に考えます。
たとえばレイヤ2Port-Channelなら、その論理インターフェースのアクセス・トランクなどの属性が重要になります。
構築時は、論理Port-Channelと各メンバーの役割を整合させます。
39. 物理属性と論理属性を分ける
EtherChannelでは、
物理メンバー固有の状態
と、
論理Port-Channelとしての動作
を分けて考えます。
物理リンクのアップ・ダウンと、Port-Channelの論理設定は同じ情報ではありません。
40. メンバーへ相互矛盾する論理設定を入れない
複数メンバーを1つの論理インターフェースとして利用する以上、
メンバーA
トランク
メンバーB
アクセス
のように、バンドルとして矛盾する論理設定を持たせる設計は避けます。
41. Port-Channelを中心に見る
EtherChannelが形成されている場合、論理的なスイッチング・ルーティング動作を確認するときはPort-Channelを意識します。
物理インターフェースだけを見る
のではなく、
メンバー
と
Port-Channel
という2階層で考えます。
42. メンバーとPort-Channelの比較
| 項目 | 物理メンバー | 論理Port-Channel |
|---|---|---|
| 実体 | 物理Ethernetインターフェース | 論理インターフェース |
| 例 | Gi1/0/1 | Port-channel1 |
| 役割 | バンドルへ参加するリンク | バンドル全体を表す |
| 障害 | メンバー単位でダウンし得る | 残存メンバーにより継続する場合がある |
| 論理設定 | Port-Channelとの整合が必要 | バンドル全体の設定ポイント |
43. Port-Channel番号と物理ポート番号を混同しない
Gi1/0/1
と、
Port-channel1
の末尾に同じ数字が含まれていても、同じインターフェースではありません。
インターフェース種別を確認します。
44. Port-Channelは物理ケーブルではない
よくある誤解として、
Port-channel1
=
1本の物理ケーブル
とは考えません。
Port-Channelは複数メンバーを束ねた論理インターフェースです。
45. メンバー数とPort-Channel数
たとえば4本のメンバーを1つのEtherChannelへまとめた場合、
物理メンバー = 4
論理Port-Channel = 1
です。
4本のメンバーが4個のPort-Channelになるわけではありません。
46. 総合帯域シナリオ
4本の同等なメンバーでEtherChannelを構成している例を考えます。
メンバー1 ─┐
メンバー2 ─┤
メンバー3 ─┤→ Port-channel1
メンバー4 ─┘
複数通信フローをメンバーへ分散することで、1本だけを利用する場合よりバンドル全体の帯域を活用できます。
47. 総合帯域での誤解
次の理解は避けます。
4本バンドル
→ どんな1つの通信でも必ず4本全部を同時利用
EtherChannelではトラフィック分散の仕組みによってメンバーが選択されます。
48. 冗長性シナリオ
3本のメンバーが正常にバンドルされている状態を考えます。
メンバーA = アップ
メンバーB = アップ
メンバーC = アップ
メンバーBに障害が発生しても、
メンバーA = アップ
メンバーB = ダウン
メンバーC = アップ
残存メンバーを利用して論理Port-Channelを継続できる場合があります。
49. 冗長性と帯域を同時に考える
EtherChannelは、
容量利用
と
リンク冗長性
の両面を持ちます。
正常時には複数メンバーを利用し、メンバー障害時には残存メンバーを利用する構成が可能です。
50. EtherChannelは単なるバックアップリンクではない
EtherChannelを、
主リンク
と
普段使わないバックアップリンク
だけの仕組みとして理解しません。
複数の正常メンバーをバンドルとして利用できる点が重要です。
51. レイヤ2シナリオ
スイッチAとスイッチBの間で複数リンクを1つのレイヤ2EtherChannelとして利用する例です。
スイッチA
Gi1/0/1 ───── Gi1/0/1
Gi1/0/2 ───── Gi1/0/2
スイッチB
論理的な見方
Port-channel1
このPort-Channelをレイヤ2スイッチポートとして利用します。
52. レイヤ3シナリオ
2台のレイヤ3デバイス間で複数リンクを1つのレイヤ3EtherChannelとして利用する構成もあります。
ルータ・L3スイッチ
||||
|||| 物理メンバー
||||
ルータ・L3スイッチ
論理ルーテッドPort-Channel
EtherChannelはレイヤ2だけの技術ではありません。
53. L2かL3か判断する
問題文で、
スイッチポートとして利用
しているならレイヤ2EtherChannelを考えます。
ルーテッドインターフェースとして利用
しているならレイヤ3EtherChannelを考えます。
判断では、Port-Channelがスイッチポートかルーテッドインターフェースかを確認します。
54. メンバーの役割もL2・L3に合わせる
論理Port-Channelがレイヤ3なのに、一部メンバーだけレイヤ2として扱うような混在を正常構成と考えません。
論理の役割
↕
メンバーの役割
を整合させます。
55. Port-Channel設定シナリオ
次の構造を考えます。
Gi1/0/1 ─┐
├─ Port-channel1
Gi1/0/2 ─┘
バンドル全体の論理レイヤ2属性を管理する場合、Port-channel1を設定ポイントとして考えます。
56. メンバーごとに別論理ポリシーを持たせない
同じPort-Channelのメンバーへ、
メンバーA
VLAN属性X
メンバーB
VLAN属性Y
のように互いに矛盾する論理ポリシーを意図的に持たせる考え方ではありません。
バンドル全体として一貫性を持たせます。
57. Port-Channelへ設定する意味
論理Port-Channelへ設定することで、
バンドル全体として
どのようにフォワーディングするか
を論理インターフェース単位で管理できます。
物理メンバーはその論理バンドルへ参加します。
58. 物理状態はメンバー単位で存在する
論理インターフェースとしてまとめても、それぞれの物理メンバーには個別の物理状態があります。
Gi1/0/1 = アップ
Gi1/0/2 = ダウン
という状態はあり得ます。
その上でPort-Channel全体がどうなっているかを別に判断します。
59. 論理状態も別に存在する
EtherChannelでは、
個別メンバーの状態
と、
Port-Channelの状態
を分けて確認する考え方が重要です。
確認では、物理メンバーの状態と論理Port-Channelの状態を別々に見ます。
60. 「物理が複数=論理も複数」ではない
EtherChannelの目的は、
複数物理インターフェース
→ 1つの論理インターフェース
です。
物理インターフェース数と論理インターフェース数をそのまま同数と考えないようにします。
61. 「論理だから物理を無視する」でもない
反対に論理Port-Channelだけを見て物理メンバーを完全に無視することもできません。
EtherChannelは物理メンバーによって構成されています。
論理Port-Channel
↑
物理メンバー
という関係です。
62. メンバー互換性を見るシナリオ
次のメンバー候補があります。
Gi1/0/1
レイヤ2トランク
Gi1/0/2
レイヤ3ルーテッドポート
この2本をそのまま同一EtherChannelメンバーとして扱う構成は、L2・L3の役割が整合していません。
63. トランク属性を見るシナリオ
レイヤ2トランクEtherChannelとして利用する設計なのに、
メンバーA = トランク
メンバーB = アクセス
ならメンバー互換性を疑います。
原因を判断するときは、各メンバーのトランク属性とPort-Channelの論理属性を比較します。
64. 速度を見るシナリオ
同一バンドル候補の物理インターフェースで速度条件が異なる場合も、メンバー互換性の観点から確認します。
試験では、
このインターフェースは同じEtherChannelへ参加できる条件か
という観点で判断します。
65. 互換性は形成前提
EtherChannelは単に複数ケーブルが同じ2台のデバイス間に存在すれば自動的に1つになるわけではありません。
物理リンクが複数存在
≠
正常なEtherChannelが形成済み
メンバーとして必要な条件を満たす必要があります。
66. 形成プロトコルと基本構造を分ける
EtherChannelの形成にはネゴシエーションプロトコルを利用する構成があります。
プロトコルのモード組み合わせと、EtherChannelの基本構造・メンバー互換性は分けて考えます。
基本となるのは、
物理メンバー
→ 論理Port-Channel
という構造とメンバー互換性です。
67. 形成コマンドと基本構造を分ける
channel-groupコマンドなどの形成コマンドは、EtherChannelの基本構造を実際の設定へ反映する手段です。
コマンド構文と、物理メンバー・論理Port-Channelの構造は分けて理解します。
68. レイヤ2属性とEtherChannel構造を分ける
レイヤ2EtherChannelではアクセス・トランクなどのレイヤ2属性を利用できます。
形成方式や構築手順とは分けて、
レイヤ2EtherChannel
=
論理スイッチポート
という分類を理解します。
69. レイヤ3設定とEtherChannel構造を分ける
レイヤ3EtherChannelではIPアドレス配置やルーティング設定が関係します。
それらのレイヤ3設定とEtherChannelの基本構造を分け、
レイヤ3EtherChannel
=
論理ルーテッドインターフェース
として分類できればよいです。
70. トラブルシューティング要素を分けて確認する
メンバーがバンドルへ参加しない場合には、
- 物理状態
- L2・L3の役割
- ネゴシエーションモード
- メンバーパラメータ
- トランクパラメータ
などを原因候補ごとに確認します。
物理状態・役割・ネゴシエーション・各種パラメータを分けて切り分けることが重要です。
71. 基本判断フロー
EtherChannelの基本問題は、次の順番で整理できます。
物理インターフェースか
↓
論理Port-Channelか
↓
L2かL3か
↓
メンバーは互換性があるか
↓
論理設定はどこへ適用するか
↓
帯域・冗長性の意味は何か
72. メンバーと論理インターフェースの識別フロー
インターフェース名やトポロジを見たときは、
Gi・Te・Ethなどの物理インターフェース
→ メンバー候補
Port-channel
→ 論理インターフェース
として最初に分類します。
73. 帯域判断フロー
複数メンバーが正常にバンドルされている場合、
複数メンバー
→ トラフィック分散
→ 総合帯域を利用
と考えます。
ただし単一フローの帯域とPort-Channel全体の総合帯域は分けます。
74. 冗長性判断フロー
一部メンバー障害が提示された場合、
メンバーダウン
↓
他の利用可能メンバーがあるか
↓
論理Port-Channelの状態を別途判断
と考えます。
75. L2・L3判断フロー
スイッチポートとして使う
→ レイヤ2EtherChannel
ルーテッドインターフェースとして使う
→ レイヤ3EtherChannel
と分類します。
76. 互換性判断フロー
メンバー候補
↓
速度・役割・L2属性などを比較
↓
同一バンドルとして互換性があるか
を確認します。
77. 設定ポイント判断フロー
バンドル全体の論理属性について問われた場合は、
物理メンバーを個別に矛盾させる
のではなく、
論理Port-Channelを設定ポイントとして扱う
という基本を使います。
78. よくある誤り:メンバーとPort-Channelを同一視する
誤り:
Gi1/0/1
=
Port-channel1
正しくは、
Gi1/0/1
→ 物理メンバー
Port-channel1
→ 論理インターフェース
です。
79. よくある誤り:EtherChannelは容量だけの技術
EtherChannelには総合帯域だけでなく、メンバー障害時のリンク冗長性という利点もあります。
帯域
と
冗長性
の両方を理解します。
80. よくある誤り:1つのフローが全メンバーを必ず使う
EtherChannelが複数リンクをバンドルするからといって、
1つのフロー
→ 全メンバーへ均等分割
とは限りません。
トラフィック分散ロジックによってメンバーが選択されます。
81. よくある誤り:1つのメンバーダウンで必ずPort-Channelダウン
一部メンバーがダウンしても、残存メンバーでPort-Channelを継続できる構成があります。
物理メンバー障害と論理Port-Channel障害を分けます。
82. よくある誤り:EtherChannelはレイヤ2専用
EtherChannelは、
レイヤ2スイッチポート
としても、
レイヤ3ルーテッドインターフェース
としても利用できます。
83. よくある誤り:メンバーの役割は自由に混在できる
1つの論理バンドルへ参加するメンバーは必要なパラメータを整合させます。
L2・L3の役割やスイッチポート属性などを無関係に混在できるとは考えません。
84. よくある誤り:論理設定をメンバーごとに別々にする
EtherChannelでは論理Port-Channelを設定ポイントとして扱う考え方が重要です。
メンバーごとに相互矛盾する論理属性を持たせないようにします。
85. よくある誤り:Port-Channelはケーブル名
Port-Channelは物理ケーブルではなく論理インターフェースです。
物理ケーブルに対応するのはメンバーインターフェースです。
86. EtherChannel基本比較表
| 確認項目 | 基本判断 |
|---|---|
| 物理メンバー | バンドルへ参加する物理Ethernetインターフェース |
| Port-Channel | 複数メンバーをまとめた論理インターフェース |
| 総合帯域 | 複数メンバーへトラフィックを分散してバンドル全体の帯域を利用 |
| 冗長性 | 一部メンバー障害時も残存メンバーを利用できる場合がある |
| レイヤ2EtherChannel | 論理スイッチポート |
| レイヤ3EtherChannel | 論理ルーテッドインターフェース |
| メンバー互換性 | バンドルに必要なパラメータを整合 |
| 設定ポイント | 論理属性はPort-Channelを中心に管理 |
87. シナリオ:物理メンバーを識別する
次の構成があります。
Port-channel1
├─ Gi1/0/1
└─ Gi1/0/2
物理メンバーは、
Gi1/0/1
Gi1/0/2
です。
Port-channel1は論理インターフェースです。
88. シナリオ:論理インターフェースを識別する
Gi1/0/1とGi1/0/2がEtherChannelとしてバンドルされています。
上位から1つのインターフェースとして扱う対象は、
Port-channel
です。
89. シナリオ:総合帯域
4本のメンバーが正常にEtherChannelへ参加しています。
複数通信フローをメンバーへ分散することで、バンドル全体として複数リンクの転送帯域を利用できます。
ただし単一フローが必ず4本すべての帯域を同時利用するとは限りません。
90. シナリオ:リンク冗長性
3本のメンバーのうち1本がダウンしました。
残り2本が正常にメンバーとして利用でき、Port-Channelが維持される構成なら、トラフィックを残存メンバーで継続できます。
91. シナリオ:L2かL3か
Port-Channelをスイッチポートとして利用する設計なら、
レイヤ2EtherChannel
です。
ルーテッドインターフェースとして利用する設計なら、
レイヤ3EtherChannel
です。
92. シナリオ:メンバー互換性
EtherChannel候補の2ポートについて、
メンバーA = レイヤ2トランク
メンバーB = レイヤ3ルーテッドポート
なら、同一バンドルのメンバーの役割として整合していません。
93. シナリオ:設定ポイント
トランクEtherChannel全体の論理VLAN属性を管理する場合、
Port-Channel
を設定ポイントとして扱い、メンバーとの整合を保つ考え方が基本です。
94. 問題パターン1:EtherChannel物理メンバー
EtherChannelへ参加する個々の物理Ethernetインターフェースを識別します。
95. 問題パターン2:論理Port-Channelインターフェース
複数メンバーを1つの論理インターフェースとして表すPort-Channelを識別します。
96. 問題パターン3:EtherChannel総合帯域
複数リンクをバンドルとして利用し、複数通信フローで総合的な帯域を活用する意味を判断します。
97. 問題パターン4:EtherChannelリンク冗長性
一部メンバー障害時に残存メンバーで論理Port-Channelを継続できる構成上の利点を判断します。
98. 問題パターン5:レイヤ2とレイヤ3EtherChannel
Port-Channelをスイッチポートとして利用するかルーテッドインターフェースとして利用するかを分類します。
99. 問題パターン6:EtherChannelメンバー互換性
バンドルへ参加するメンバーで必要なパラメータやL2・L3の役割を整合させる必要性を判断します。
100. 問題パターン7:設定ポイントとしてのPort-Channel
論理バンドル全体に関する設定をPort-Channelを中心に管理する考え方を判断します。
101. 問題パターン8:メンバーと論理インターフェース
物理メンバーと論理Port-Channelをトポロジやインターフェース名から区別します。
102. 問題パターン9:帯域と冗長性
複数メンバーを利用することで得られる総合帯域とメンバー障害時の冗長性を組み合わせて判断します。
103. 問題パターン10:L2・L3と互換性
レイヤ2・レイヤ3EtherChannelの分類と、メンバーの役割を整合させる必要性を組み合わせて判断します。
104. 問題パターン11:論理設定の適用先
トランクなどの論理属性を管理するとき、メンバーへ相互矛盾する設定を与えるのではなくPort-Channelを設定ポイントとして扱うことを判断します。
105. 最終判断フロー
EtherChannelの基本問題では、次のフローで整理します。
物理メンバーを特定
↓
論理Port-Channelを特定
↓
レイヤ2・レイヤ3を分類
↓
メンバー互換性を確認
↓
論理設定の責任を確認
↓
帯域と冗長性の意味を判断
106. まとめ
EtherChannelでは、複数の物理Ethernetインターフェースを1つの論理Port-Channelとして扱います。
物理メンバー
↓
論理Port-Channel
物理メンバーと論理インターフェースは別の存在として識別します。
複数メンバーを利用することで、トラフィックをメンバーへ分散し、バンドル全体として総合帯域を利用できます。
ただし、
複数メンバー
=
単一フローが必ず全メンバーの帯域を同時利用
ではありません。
また、一部メンバーがダウンしても利用可能なメンバーが残っていれば、論理Port-Channelを継続できる構成があります。
EtherChannelはレイヤ2とレイヤ3の両方で利用できます。
レイヤ2
→ 論理スイッチポート
レイヤ3
→ 論理ルーテッドインターフェース
同一バンドルへ参加するメンバーでは、速度やL2・L3の役割、レイヤ2属性など必要なパラメータを整合させます。
そしてバンドル全体に関係する論理設定では、
Port-Channel
→ 設定ポイント
として扱い、物理メンバーとの整合を保つことが基本です。
理解確認
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